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13話 ページ13






「ただいまァ。」

「……。」

「入れや。」

「……お、お邪魔します…。」



それからトントン拍子に話が進んで(一方的に進められて)私は不死川君の家にいるなう。

待って待って男の子の家とか幼馴染くらいしか来たことないよ。何どうすれば良いの?



頭の中がショート寸前に差し掛かった時、ふと誰かに声を掛けられた。



「……え……に、兄ちゃんの彼女……。」

「あ、いや、違います。」



恐らく不死川君の弟さんだと思われる男の子が目の前に立っていた。

わぁ、モヒカンだぁ。



「玄弥、ただいまァ。」

「お、おかえり兄ちゃん。……この人は…?」

「あー…ダチ。」



だち…ダチ………え''。
不死川君の中で私は友達だったの?せいぜい同級生とかだと思ってたよ。

不死川君に友達認定されてたの今年一番のニュースだわ。



「あ、えっと、兄がいつもお世話になってます…。弟の玄弥です…。」



気恥しそうに不死川君の弟さんの玄弥君は名乗ってくれた。

何だろう、凄く可愛らしい。



「あ、楠照Aです。いや…こちらこそ…。」



…いや良く考えてみて?私達昨日初めて話した仲だよ?お世話も何もなくない?
まあ社交辞令か。仕方ない仕方ない。



「おーい、お前らこっち来い。」



不死川君がそう叫ぶとバタバタと足音が聞こえてきた。

…足音多くね?二、三人じゃないよね絶対。



「わー!兄ちゃんおかえりー!」

「え、え、その人誰?兄ちゃんの彼女!?」

「彼女だー!兄ちゃんが彼女連れて来たー!」



キャーキャー騒ぐのは恐らく不死川君の弟妹さん達。

物凄い誤解をされている。私は君達のお兄さんの彼女ではない。ただ生殺与奪の権を握られているんだよ。



「ちょ、テメェら…!一旦落ち着け…!」

「おねーさん、お名前は?兄ちゃんの彼女なの!?」

「え、えっと…。」



それからその場を収めるのにめちゃめちゃ苦労した。

てか彼女という誤解を解くのが大変すぎて今ならマリアナ海溝潜れるかもと本気で思った。(白目)

















「不死川君、私が彼女じゃないって誤解一緒に解いてよ。」


「……。」


「(え待って無視されるんだけど。なんでなんで?)」

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aya(プロフ) - ラストに向けた展開に心揺さぶられました! (2021年6月8日 2時) (レス) id: 72cb3c8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーど - ヤバっ!トリハダたちました…! (2021年5月16日 13時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
- 学園祭のお話がすごーく良かったです!高校時代に戻りたくなっちゃった。茶道部だったから不死川さんにお茶点てて差し 上げたいわ〜。 (2021年3月14日 0時) (レス) id: 7c1fbdaf37 (このIDを非表示/違反報告)
くれ - めっちゃ面白いです (2021年1月2日 17時) (レス) id: f26c98ad88 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の水道水(プロフ) - いやなんかw主人公の実況が好きすぎてw (2020年11月18日 7時) (レス) id: 44bf365a1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月11日 23時

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