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とりあえず詳しく話を聞いたのち
無理だと断ればさすがに諦めるだろうと思い
私は遅くまでやっているカフェに彼を連れて行った
A「名前は?」
JH「ジェ…ジェヒョン…」
A「ジェヒョン?日本人じゃないの?」
JH「はい…韓国人です」
A「へ〜なんで日本に来たの?観光?」
JH「まぁ…そんな所です…」
A「パスポートは?あるでしょ?見せて」
淡々と言葉を返す私に対して
そのジェヒョンと言う彼はなんだか歯切れが悪かった
私の目を見ず下ばかり見ていて
なんだかさっきまでの威勢の良さが消えたようだった
JH「パスポートは置いて来た…」
A「自分を証明…あーっと…証明って意味わかる?」
JH「あ、はい…証明出来る物はないです…」
A「つまり…本当にジェヒョンなのかも韓国人なのかもわからないって事ね」
JH「韓国人だって言うのは本当です!!韓国語話せますし!!」
ムキになってテーブルに手を付いて
目をうるうるさせていたけど
私にはそんな小細工は通用しない
椅子に寄りかかり足を組み替える
A「韓国語なんか日本人でもペラペラな人いるから」
JH「…ッ!!」
A「なんかこれ以上話しても意味がない気がして来た…」
私はゆっくりと椅子から立ち上がり
鞄を手にその場を去ろうとしたけど
ジェヒョンは私の手首をギュッと掴んだ
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Nono(プロフ) - yucapさん» コメありがとうございます!そしてお待たせしました!更新頑張りますので宜しくお願い致します! (2015年7月6日 22時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
yucap(プロフ) - 待ってました〜新作^^しかも、ジェジュン君!ありがとうー!ののさん^^ (2015年7月6日 12時) (レス) id: 3f9cab0c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nono | 作成日時:2015年7月6日 11時