The Secret Code-JJside-01

→05 ページ5

＊＊＊



基本的には一人行動は得意な方だ

目的を達成する為だけに向かうのだから

周りの目などは、殆ど気にした事がない

ただ…それは今の「高嶺の花」を演じているからであって

本来はこんな所に好き好んで来る性格ではない

ただお酒が飲みたかった・家では飲みたくない・かと言ってあの場所から近いのも嫌

そうなると限られた場所しかなくなり現在の場所となる





「ご注文は？」





A「なんでもいい…お任せ」





カウンターの端に座って

テーブルに肘を付き鞄からタバコとライターを取り出す

彼の前では一度もタバコなんか吸った事がない

勿論職場でもコソコソと人気のない所で吸っている

それも勿論「高嶺の花」を演じているから





「どうぞ」





テーブルに置かれたグラス

綺麗な青い液体

カクテルだろうか？

口に含むと微かに甘みを感じた

女だからってアルコール少し抑えたな…

そんな事を思いながらバーテンダーを見つめる





お酒が進み良い気分になって来た頃

私の席の真向かいに男性が座った






？「いつもの」





そう言って席に着く男性は

私の事をチラッと見るとニコッと笑った

私は反応する事無く肘を付いたまま男性をジッと見つめた



＊＊＊

→06→←→04

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す