*NEARER

[ry] ページ24

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…
りょうじゃあさ、プール行こう。

＿＿



「〜〜緊張する、！」

地団駄を踏みながら今日のために奮発した服に着替える。

いつもなら着ないような 肩出しへそ出しみたいな服は デートが決まった翌日に亮の妹さんにショッピングモールを連れ回された時に買ったものだ
着れないよと断ったのに押しが強くてあれよあれよと流されていた…


亮からついたよ、とLINEが入り覚悟を決めて家から飛び出した。


「っおはよ」
「おはよー…何その服？」


視線を感じ恥ずかしさで俯いていると そういう事か…と一人納得した様子だ。

「その服、妹の入れ知恵でしょ」
「！聞いたの？」

「いや、今日とびきり可愛い服で来るよって言われたから何かと思ったら…」

ため息をつきながら 俺以外の前で着るの禁止、と釘を刺し腰に手を回して素肌を軽く撫でられる

視線が重なると軽いキスが降ってきた。


「…可愛いけど 心配になるような服着んで」
「っは、はい」

「よろしい。行こっか」


いつもの爽やかな笑顔に戻り アクセルを踏み込んでプールに向かった


.


「亮！ウォータースライダーあるよ！」

分かったからそんな引っ張らんでと笑いながらついてくる

周りの女の子がチラチラと視線を送ってるのには気付かないフリをしておこう。
…改めて思うけどイケメンだなぁ


ここのウォータースライダーは二人乗りの浮き輪で滑るもので、カップルや友達同士でなど沢山の人が並んでた。


「亮 ここ人多いし、バレるんじゃない？」

「Aとのこと、隠してないしいいよ。
あー…でも今日は対応はしたくないからなあ」


最後尾につくとすぐに近くからヒソヒソと話す声が聞こえる。
既にバレてる気がするけど…？

ちらっと視線で訴えると急に抱き締められた


「なっ、」
「良いじゃん俺今日オフだもーん」


大きめの声で宣言すると優しい視聴者さん達は今日はやめとこう、みたいなモードに入る

人を動かすのが上手いなあと感心しながら、ちょいちょい話しかけてくる人達は無難に躱して順番を待った。


「…え、予想以上に高くない？」
「高くない高くない。」

嘘だ！と反抗しようとするとあっさりと浮き輪に乗せられて手を握られる。


「こわいって…！」
「楽しいから平気だってほら行くよ」


浮き輪を押されて滑り出していく



握られた右手は熱くて
水飛沫を浴びた君はいつもより格好よく見えた



＿＿＿ / end



―― Ryo × Swimming pool

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