*NEARER

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Tetsuya side
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ゆめまるに相談してから2日後。

東海オンエアの撮影日で６人全員が集まるタイミングはここしかないと思い、意を決して他のメンバーにも彼女のことを伝えてみた。


皆驚いた顔をしていたけど、全部打ち明けると俺の想いが遊びじゃないことが伝わったのか皆いいんじゃないと肯定的な反応だった。


「…へえ〜。てつやが恋ねえ」
「あんだよ」
「何でもないよ。今度いつ会えるん？」


ニヤニヤと笑いながらりょうが聞いてくるので大阪のイベントと答えた。


…そう、明日開催のイベントに来るとリプライが飛んで来てたんだ

今更思い出して心臓がばくばくと忙しなく動く。


「大阪……っえー！？明日やん！」
「お、おおお俺が緊張する」
「いや何で」

カレンダーを確認した虫さんが叫ぶと、しばゆーが俺より緊張した面持ちになっていて笑ってしまった。


「てつやの恋、進展すればいいんやけどね」


ボソ、と呟いたとしみつの目は俺を捉えていて。

小っ恥ずかしくなったのかすぐに目は逸らされてしまったが メンバーとして、…いや、友達同士の絆にじわりと涙が滲んだ。


皆同じような顔で俺の方を向いていて 恵まれてんなあ、と思わず笑いが止まらなくなってしまった。


いきなり笑い始めた俺を不審に思いながらも一緒になって笑ってくれる仲間が大切だと。
改めて気づかされて。


和やかなムードで俺の長い恋話を続けた。


.


「じゃ。俺前乗りするから出るわー」
「頑張って来てください！」


メンバーたちが続々と家に帰ってったあと、後輩に見送られて家を飛び出した。

手にはオレンジのキャリーケース。
最終便に飛び乗って大阪へ向かった。


まさか。


まさか
あんなことになるとはつゆ知らず。


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