一緒に笑っていたい 【東海オンエア】 【りょう】

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としみつSide



てつやと虫眼鏡に編集の仕方を教わり、
お腹が空いたからAに何か買ってきてもらおうという話になった。



2人が俺が編集してみたものをチェックしている間に俺はリビングへ。



1人で黙々と掃除をしているAに話しかけると何かにつまづいてよろめき、
俺は危ないと思い慌ててAを抱きしめるようなことをしてしまった。



と「あ…」



「…！」



顔が近い。



この瞬間を誰かに見られてしまうのは絶対にいけない。



特にりょうには。



俺は慌ててAから身を離した。



気まずい。



何を言おうとしていたのかも忘れてしまった。



とりあえず部屋に戻ろう。



そう思ったが、俺の心の中にはずっと秘めていた気持ちが主張していた。



”好き”という気持ちが。



そして俺はバカなことに



と「Aのこと好きだわ」



などと言ってしまった。



マズい。



なんてことを俺は言ってしまったんだ。慌てて廊下に逃げればそこにいたのは



り「おはよう」



りょうだった。



しまった。絶対に聞かれていた。



目が笑っていない。こんなりょうの表情、初めて見た。




と「おはよ」



俺はそれだけ言って部屋に行こうとすると



り「待って」



りょうに肩をつかまれ



り「Aを混乱させるようなことしないでよ。
俺らの関係壊れたら困っちゃうから。ね？」



優しく、そして笑って言ってきた。目は変わらず笑っていないけど。



畜生、俺がりょうの立場なら怒鳴ってるのに何で落ち着いてるんだ。



俺は悔しくなり



と「別にいいじゃん」



そう吐き捨てて部屋へ行った。

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