【東京卍リベンジャーズ】中指立てろ。【逆ハー(?)】

インパルス ページ12

神社までバイクで送って貰ったAは、｢ありがと。楽しかったよ。｣とだけ言って三人と別れた。

特に連絡先を交換した訳じゃない。
かと言ってまた会う約束をした訳でもない。

つまりは、もう会うことはないのだろう。

｢…ちょっと寂しいかも。｣なんて柄にもなく思いながら、昨日は眠りについたのだ。

・

翌日。
いつも通り変わらない朝を迎えたAは、制服に着替えて街に出た。

特に族に所属している訳でもないし、特別誰かと執着して一緒にいるわけじゃない。

その方が楽なのだ。

何か一つ行動するにしても、誰かを巻き込んでしまうと考えると動きずらい。


そんなことを考えながら歩いていると、ふとバイクの音が耳に入った。

そのバイクは、段々とAの方に近づいてきて、前方に止まる。


｢昨日ぶりだな。｣


そう言ってきたバイクの主。

昨日あの集会に居たのは覚えているものの、顔がぼやけている。

｢あー、っと…誰だっけ…。｣と名前を聞くと、｢三ツ谷隆。ま取り敢えず乗ってけよ。｣と言って笑った。

もう会わないと思っていた矢先、これである。


特にやることも無いAは、｢あぁ…まぁいいけどさ。｣と二つ返事で承諾し、後ろに乗った。









｢で？どこ行くの。｣


｢さてどこでしょう〜。｣


｢…はい……？｣



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