第128話 意外な一面を発見 ページ35
.
「ようこそ、俺の部屋へ」
そう言いながら、開放的にドアを開けた船津さん。中には海さんもいて、私の顔を見ると手に持っていた書類を落とした。
「あぁ、海。ちょうど良いところに。
Aにもお茶を入れて。あと…お茶菓子も」
立ち尽くす海を横目に、すごく広いダイニングのソファーに座らされた。
「実は、Aに我が社の新作ゲームを試遊してほしくて。
はいこれ」
そう言いながら、手渡されたコントローラー。船津さんは、慣れた手つきで本体にソフトを入れると私の隣にボスンと座った。
テレビ画面に、会社のロゴマークが表示される。そして、やけに物々しい雰囲気のBGMが流れた。
「これ…ホラーゲームシリーズの…!」
「へえ、知ってたんだ?それの最新作がこの間、完成したんだよ」
船津さんはそう言いながら、メニュー画面のスタートボタンを押す。
TV画面には、高画質&高クオリティな映像が流れた。
「はい、じゃあ2人対戦ね。頑張って」
そう言いながら、真剣な表情でゲームをプレイする船津さんの横顔。
「あぁ、ミスった…」
「よし、ヘッドショット!」
そう言いながらゲームで遊ぶ船津さんは、妙に−素直でかわいいと思える。
「あ!A、敵!」
私が驚くより早く、自分が操作するキャラクターの背後にいたゾンビを倒した船津さん。
船津さんのコントローラーさばきに呆気にとられていると、目の前に紅茶とお茶菓子が置かれる。ほんのりと、ローズの香りが漂っていた。
「ローズヒップティーとギモーブです」
そう言いながら、静かにその場を立ち去る海さん。私は、そんな後ろ姿を目で追いかけた。
第129話 キスみたいな菓子→←第127話 オンナノコだから
179人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜月(プロフ) - うめこんぶさん» わわ!ご指摘ありがとうございます(;´Д`A 引き続き、良い小説が書けるよう頑張ります!よろしくお願いします!d( ̄  ̄) (2018年12月23日 1時) (レス) id: 3c689d561d (このIDを非表示/違反報告)
うめこんぶ(プロフ) - 更新ありがとうございます!126話と127話が抜けてると思いました。これからも楽しみにしています! (2018年12月23日 1時) (レス) id: 0ab6ffd78b (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - ぱにぱにこちゃんさん» コメントありがとうございます・:*+.\(( °ω° ))/.:+ ゆるゆるっとですが、更新しますのでぜひ!よろしくお願いいたします♪ (2018年12月1日 1時) (レス) id: 3c689d561d (このIDを非表示/違反報告)
ぱにぱにこちゃん(プロフ) - 更新待ってますっ! (2018年6月17日 7時) (レス) id: e09c37547f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:SORA | 作者ホームページ:https://twitter.com/SORA_39xx
作成日時:2018年5月29日 19時