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敦芥『お花見』 ページ28





 リクエストありがとうございます!



♀♂


 1人用のシートだと言うのに、無理矢理詰めて座る白と黒。桜を背景にすれば絵になるほど美しい光景だ。


 しかし白…敦は苦悩に陥っていた。



「敦、髪の毛に花びらがついている」

「あつ、ありがとう…ございます…!」

「何故敬語なのだ」



 黒…芥川が敦にべったりくっついている。シートが狭いせいでもあるが、芥川の好意とも見受けられるそれは、敦の理性を崩そうとしているようだった。

 故に、敦の理性は限界である。



「芥川、あの、近くない…?」



 このままでは屋外で芥川を犯しかねない、マジで、と敦が内心泣き叫ぶ。敦はそれでも構わないのだが、少し離れたところに太宰やら中原がいるのだ、気が引ける。

 すると芥川は急に悲しそうな顔をして敦を見る。敦はすぐに察した。



「…人虎の分際で僕に命令する気か」



 芥川が敦を人虎と呼ぶのは怒っている時だ。しかもこの様子では相当ご立腹のようだった。



「いや、違うんだよ、その…」

「はっきり云え、でないと刺す」



 敦は正直に言おうか迷う。だが芥川の為にも言っておいた方が良いか、と解決した。


 元からくっついて近かった互いの距離をさらに敦は縮め、数センチになったところでこう言った。



「別に、無自覚でこんな近くに来られて、可愛い態度取られて、僕そろそろ限界だけど。どうすんだよ、僕は良いけど、お前外でしたいの?」



 沈黙。あの芥川が言い返せずに黙った。

 それもその筈。一日中ここにいるという訳ではない故に、そのあと芥川は敦の家に行くことになっていたのだ。


 芥川の血の気のない顔が青ざめた。



「…前言を撤回する。だから敦、貴様も」

「無理」



 風が吹き、桜と共に芥川の髪の毛も柔らかく風になびいた。その儚さから本当に散ってしまいそうだと敦は思う。

 ならば逃がすまいと敦は悪戯に笑いその唇を貪った。



♀♂


 あっ、途中からお花見が関係無いような気がしてきた、と思いなんとかして桜というワードを入れました(知るか)

芥川右固定話『散歩』→←続き。



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なかゞわとまと - あくたん`∀´さん» ですよね、わたくしもナンパとか日常茶飯事だと思います(( コメントありがとうございます!続編も頑張ります! (2017年4月22日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
あくたん`∀´ - ふおおおおおおお!!やつがれ!やつがれちゃああああんっ!!…すみません、取り乱しました。書いていただきありがとうございます!やつがれちゃんは美人だからしょっちゅうナンパとかされてますよね!!← (2017年4月22日 9時) (レス) id: b724a19623 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 桐宮さん» はい分かります。可愛すぎますよね、あの二人は探偵社とポートマフィアの天使だとわたくしは思ってます。 (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - あくたん`∀´さん» リクエストありがとうございます!モブ芥で、太宰さんと中也さんが助ける最高に最ッ高な感じのお話ですね、分かりました!(( (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 7×7さん» いえいえ!またリクエストお願いします!掲載は続編のほうになると思いますが…(( (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なかゞわとまと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TOMOTO/  
作成日時:2017年3月26日 23時

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