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190.北山の気持ち ページ41

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それから半年経って明日は北山の卒業式。






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まだ記憶は思い出せなくて・・・






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私は北山が好き・・・








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でもなぜか心がモヤモヤする。






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いつも通り北山と帰っていると、






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北「A、俺、アメリカの大学行くんだ。」



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夕日に照らされてる北山の顔は悲しそう。




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あ「・・・っえ?」







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北山は私を抱き締める。








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北「ずっとAのことが好きだった。」






あ「え⁉」







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なら両想い・・・




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だけど私は素直に喜べない。




どうして?







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北「俺を選んでくれるなら明日の卒業式が終わった後、空港きて。」







あ「・・・何時に行っちゃうの?」







北「18時。」







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あ「わかった・・・」









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どうしてこんなに苦しいの?








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あっという間に卒業式の朝。








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北山は卒業式の練習で早めに行ってるから一緒に行けない。









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あ「いってきまーす」




母「A、ちょっと待って。」





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家を出ようとしたらお母さんに止められる。







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あ「なに??」




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私が聞いたらお母さんが深呼吸してから、




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母「月、水、金、夜ご飯、裕太くん」








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あ「え?」





母「早く・・・思い出しなさい。」







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月、水、金・・・夜ご飯。








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私、その曜日は家で誰かと食べてた・・・‼








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でも、誰と・・・・?









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あ「裕太・・・・くん?」









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記憶が後もう少しで戻りそうなのに戻らない。








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私はモヤモヤしながら家を出た。







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「A・・・」








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誰かに呼ばれて振り返ると玉森さん。








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私の心臓が瞬時にドクンッとはねる。








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どんどん近づいてくる玉森さん。









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玉「・・・・早く。」




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そう言って私を抱き締める。




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あ「え・・・?」







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この香り、懐かしい・・・





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玉「早く思い出せよっ・・・」









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どうしてあなたは涙を流したんですか?









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作成日時:2014年9月18日 21時

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