185.赤ちゃん ページ36
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母「A〜買い物行ってくるね!」
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一階から聞こえるお母さんの声。
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「Aちゃんの部屋、どこですか?」
母「二階にあがったらすぐ右よ〜」
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やだ・・・会いたくない。
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コンコン♪
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瑞希「入ってもいい?」
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明るく言う瑞希さん。
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あ「どうぞ。」
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冷たく言い放つ私。
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ガチャッ
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瑞希「おじゃまします!」
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ニコニコしながら入ってくる瑞希さん。
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あ「何か・・・用ですか?」
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できる限りの笑顔を作って瑞希さんに振る舞う
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瑞希「作り笑いしなくていーよ。」
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さっきまでニコニコしてたのに今は違う。
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無表情で声も低くて・・・まるで別人。
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瑞希「今日はね、Aちゃんに現実を知ってもらいに来たの。」
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瑞希さんはベッドに座って私を見下す。
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あ「・・・現実?」
瑞希「まず、私と裕太は付き合ってる。それは知ってる?」
あ「知ってますけど。」
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瑞希「じゃあ、私のお腹の中に赤ちゃんがいることは知ってる?」
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・・・・・・赤ちゃん?
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あ「・・・だ、れの、ですか?」
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言葉がうまく言えない。
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お願いだから玉森先輩じゃないって言って。
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瑞希「・・・・裕太との子供。」
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・・・・・・嘘、でしょ?
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瑞希「だからもうキッパリ裕太のことは諦めて。」
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私の中で何かが壊れた。そんな気がした。
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あ「・・・って」
瑞希「なに?聞こえない。」
あ「出てって‼今すぐ出てってよ‼」
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私の怒った声に少し怯えたのかすぐに出て行った瑞希さん。
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私は気づいたら北山に電話をかけていた。
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とーこです!
評価ありがとうございました!
これからもよろしくお願いします!
更新できるだけ早めますね!
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作成日時:2014年9月18日 21時