183.あいつ ページ34
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玉森先輩とコンビニに来て。
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牛乳とガリガリ君を買って、玉森先輩もガリガリ君買って。
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私達は公園のベンチでガリガリ君を食べる。
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”昔”って言ったらそこまで昔じゃない気がするけど、
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”この前”って言ったらもっと前の気がする。
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そのくらいの時とは違って2人とも黙ったまま黙々と食べる。
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あ「・・・あの」
玉「俺、あの時は瑞希と本当に何にもなかったから。」
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私の方を一切見ないで言う玉森先輩。
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あ「”あの時は”ってことは今は・・・」
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玉森先輩の顔を見ると少し悲しそうな顔。
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玉「今は・・・付き合ってる。」
あ「・・・っ。」
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なんでだろ。涙がたまってきた。
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私、どこかで信じてたんだ・・・
玉森先輩は瑞希さんじゃなくて私を選んでくれるって・・・
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涙がもうすぐで流れてきちゃう。
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そう思ったのはもう流れてた後。
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玉「なんで泣いてんだよ。」
あ「泣いてません‼」
玉「Aだってあいつと・・・・」
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あ「・・・っえ?」
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あいつ?
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あいつって誰?
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玉「俺が言いたかったのはそんだけ。」
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そう言って公園を出て行った玉森先輩。
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あいつって・・・北山のこと?
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ガリガリ君が溶けて涙と一緒に地面に落ちる。
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作成日時:2014年9月18日 21時