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「にしても、あいつもアホやな〜…頭良いくせに、頭に浮かんだ事直ぐに口に出してまうタイプやから。こっちからは全部見えとるし聞こえとるの分かってて、愚痴とか言うとるやろ…？笑」
「愚痴…まぁ、何回か聞いたことはありますね。」
「いらん事まで言うてまうから上からめっちゃ怒られんのに、懲りひんよなぁ〜。」
『あの、昨日の話聞いてたんなら分かると思うんですけど、…りんごさんのこと、教えて貰えないですか？』
「…俺が？笑」
「僕も聞きたいです。細かいことは、教えてくれなくてもええから…元気かどうかだけでも…」
2人して職員さんの方を向いたが、
当の職員さんは僕らとは目を合わさず
じっと前の方を見ていた。
「…んな事知ってどうすんねん。」
「どうしても気になるんです。」
「智洋、お前今まであの部屋から出てった奴らの事そんなに心配しとらんかったよな。」
「…りんごは、気になるんです。」
「…フッ、なんやお前、あの女の事好きなんか？笑」
好き。
…好き？
ニヤリと口角を上げ僕を見た彼の顔は
とてもやないけどいつも見とる職員さんの顔ではなかった。
違う、好きなんちゃうよ。
りんごの事は大切やと思っとったし、
可愛いな、とか
隣に居て安心するな、とか
思ったことはあっても
ちゃう、
Aとは、ちゃうねん。
好きなんか？って聞かれた時、
心の中がギュッと苦しくなった。
Aの前でそんな事言わんで欲しかった。
「…違います。」
「へぇ〜笑 でも気になるんやろ？好きなんちゃうん？」
「僕は、好きとかって感情、よう分からんから。」
「その、気になるって気持ちが好きって気持ちやろ。」
「違う！僕は、！」
「僕は…？」
「っ、………」
僕は、
僕が好きなんは…
口から出そうになった寸前
何故か、喉に言葉が引っかかり、
声にならなかった。
僕が好きなのは、Aやと思う。
思うねん。
『…ともくん…そんなにムキにならなくても良いよ？』
「え、…？」
『職員さんも。ともくんの事そんなに揶揄わないで下さいよ…笑』
「…はいはいごめんな〜…行くぞ。」
パッと見た職員さんの顔は
いつも通りだった。
そしてまた歩き始めた彼に着いていく。
地下に帰り、
僕、Aの順でお風呂に入れられ
茶髪の職員さんではなく
細身の職員さんが
Aの事をお風呂から部屋まで誘導した。
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#TODAY(プロフ) - キャラメルさん» 初めまして！！読んでくださってありがとうございました！他には無い話を書きたくてだいぶファンタジックになってしまいましたが、難しくは無かったでしょうか…(汗)Shadowsを聴いた時はこのお話を思い出して下さったら幸いです。他の作品も頑張ります！！ (2021年12月31日 21時) (
レス) id: 3e33249399 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル(プロフ) - #TODAYさん初めまして！この作品の世界観にぐっと引き込まれてしまい、思わず感想を伝えたくてコメントさせて頂きました！！！最後の方は読みながら本当に泣きそうになりました！他の作品も読ませていただきます！最高の作品に出会えたことに感謝します！ (2021年12月31日 13時) (レス) @page35 id: 826f2c597b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：#TODAY | 作成日時：2021年9月15日 16時
