可愛い先輩【spkn】 ページ13
(可愛い先輩/ s p k n )
shp「先輩のこと好きすぎて仕事が手に付かないっす」
またか
shp「あ。すいません先輩が可愛すぎて聞いてませんでした」
どうして
shp「外回りっすか？なら、ついていきますよ」
どう、して
shp「ここわかんないんで手取り足取り教えて貰って良いですk...」
A「…どうしてこうなったー!!?」
shp「うお。いきなり大声出してどうしたんすか、あ。もしかして生r…」
A「あのさショッピ君？せんぱいにセクハラはやめようね？」
shp「あ〜怒ってる先輩も可愛いっすね」
ダメだ…何を言っても通じる気がしない
今年入ってきた新入社員ことこの男ショッピというやつは、私の部下として働き始めて数日……たった数日で、こんな感じになった。
そりゃ始めはただの冗談かと思ったがこう何日も続くと・・・ねぇ？
A「はぁ…あのねショッピ君？慕ってくれるのは嬉しいんだけど、ちゃんと仕事してくれないと私困っちゃうよ」
shp「先輩が困る……今から全部終わらせます」
A「えっ」
そう言いカチャカチャとデスクに向かい有り得ないくらいの速度で仕事をこなし始めた彼。
…真面目にやればどれだけ優秀な人材なんだろう、と思わずため息をつきながら項垂れる今日この頃。
そして数十分も経たない内に–––
shp「先輩、書類ぜんぶ終わりました」
A「えっ、マジかよこいつ」
shp「あれ、予想外でした？ならご褒美くらい下さいよ先輩〜」
A「えぇ…」
でも確かにこれは何かご褒美を上げなければ、これからの彼の作業ペースにも関わってくるしな。それより何より頑張ってくれた後輩にはそれなりの対価を払うのが上司の役割だ。と、思う。
A「んー…あ！じゃあショッピ君。手、出してくれる？」
shp「手、ですか？はい」
A「はい！」
私は差し出された彼の手に自分の手を重ねるように置いた。
shp「…！？先輩い、いきなりなん…っ」
A「これ、飴ちゃん！」
shp「……はい？」
Aの手が離され、彼の手に置かれたのは可愛らしいラッピングに身を包んだ２つの飴だった。
彼自身、最初はあらぬ期待をしていたが今ではあまりの機体の急降下で絶句している。…飴ちゃんは嫌いかい？
(続く→)
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作者名：トクノメイ | 作成日時：2018年5月4日 0時
