ライブ当日 ページ10
そんな状況の中、年を越えて、ライブ当日を迎えてしまった。
沢山のグループが集まったライブで、私は一人の楽屋で深呼吸してた。
無事にゲネプロも終わって、準備を整えながら現場の様子を見てる。
この時の私は知らなかった、ライブ終盤の出来事を。
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直人「それじゃさかもっちゃん、円陣を」
『はい』
私たちは体を同じ方向に向けて拳を出した。
『今日は選抜メンバーということもあり、普段と顔ぶれも違います。
ですが、今日まで積み重ねてきた時間を信じて、成功させましょう』
「「おう!」」
『行きますよ、M.O.T.』
「「『オー!!!』」」
そして、幕が上がった。
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ライブ終盤、全員がEXILEの曲で舞台に並んだ。
女性陣も例外ではなく。
敬浩「皆でクラップ!」
全員が頭上に手を挙げて、手を叩いた。
その様子に、私は嬉しくなり、嫌なことが忘れられた。
そして、アンコールMCでは、
敬浩「どうでしたさかもっちゃん、久々に披露した気分は?」
急に振られて、マイクを探してるとスタッフさんがくれて、
お礼を告げてからTAKAHIROさんを見た。
『久々にこんな大きなライブに合同で参加して嬉しかったです。
普段一人で舞台に立つことが多くて、それでも今日は人が居たので』
敬浩「旦那も居るしね」
岩田「(登坂のマイクから)そんな雑な振り方止めてください」
笑いが溢れてる中、次のグループに話が行く。
終わりに差し掛かると、三代目J SOUL BROTHERSがザワついた。
すると、緊張した様子で彼が前に出てきた。
岩田「今日は、1月9日です。
今日この日に愛する妻、Aが産まれました」
急に始まったスピーチに私は驚いた。
思ってもなかった名指しにオドオドしてると、彼は手紙を取り出した。
岩田「今日、HIROさんからある事を頼まれた時、正直納得行かなかった部分もあるけれど、でもどうしても伝えて欲しいって、三代目の楽屋で頼まれたことなので、ちょっとお手紙を、読みあげたいと思います」
『え、こわ……』
登坂「坂本、おいで」
マイク無しで近くに居た登坂さんを初めとするメンバーに手招きをされて、私は緊張しながら剛典の前に立つ。
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作者名:雪乃 | 作成日時:2023年7月4日 0時