三軒目 ページ6
三軒目のお店。
そこではキャストだけで飲み会だったので、全員気が抜けた。
おかげで剛典ガチ酔いしてます。
AKIRA「俺は岩ちゃんが大好きだぁ!!」
岩田「俺もAKIRAさん大好きです!」
私はその光景を隅っこから見てた。
私以外にもほろ酔いメンバーは居て。
佐野「あれ良いんですか?」
『放っといて良いよ』
私は隅っこで、今度のドラマの確認をしてた。
暫くそうしてると、横から抱きつかれた。
岩田「帰りたい……」
めっちゃ小声で言ってきた。
さっき沢山飲まされたんだろうなって思う。
岩田「ごめん……」
『いいよ、帰ろ』
私はスマホを鞄に戻すと、玲於くんがお冷をくれた。
佐野「もっちゃんさんこれ……」
『ありがとう玲於くん。
ほら、剛典お冷』
岩田「んー……」
佐野「酔ってますね」
岩田「酔った……」
私に凭れながら水を飲む剛典と、苦笑いする玲於くん。
私は自分のドリンクを飲みながら剛典の手を握る。
佐野「出来上がってますね、向こう」
岩田「出来上がったよ、うん。
ってかあれ、なんで玲於とAはここで飲んでんの?」
『急に起き上がるじゃん』
岩田「ねぇなんで?浮気?」
佐野「違いますよ、俺の愚痴聞いてもらってたんです。
本当は先輩方に聞いてもらいたかったんですけど、あれなんで……」
そう言って示した玲於くんに剛典は頬を膨らませた。
それが可愛いのはそう多くない。
佐野「そんな顔しても仕方無いですね」
岩田「俺に愚痴れば良かったじゃん」
佐野「じゃあ今度からそうします」
『お願い剛典、後輩にウザ絡みしないであげて、可哀想』
岩田「あー!すぐ庇う!」
『……置いて帰りま〜す』
登坂「岩ちゃ〜んおいで〜!」
登坂さんの声が聞こえた瞬間、嫌そうに顔を横に振った。
玲於くんはその事に笑うのを堪えてる様子で。
『……ごめんなさい、岩田潰れてます』
登坂「えー?そうなの〜?」
『なので、玲於くんと連れて帰りますね』
佐野「……っすね、表まで岩さん運んでそのまま帰ります」
AKIRA「おーーう」
完全に向こうは酔ってるので、私は三人分の現金を預けて剛典を連れた。
『ほら、帰ろ。
玲於くんごめんね』
佐野「いいっすよ」
岩田「玲於ありがと〜」
『すみません、お先に失礼します、お疲れ様でした』
今市「お疲れ〜」
出入口に出た私達は先輩方に頭を下げて、店を出た。
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作者名:雪乃 | 作成日時:2023年7月4日 0時