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ライブ終わり ページ12

Takanori.I





ライブも無事に終わって、観客も居なくなった会場。


俺らは全員ステージに集まって、写真撮影を行うことになった。



ス「全員好き好きに並んでください」



ざっくりした感じだけど、なぜか纏まる。


俺らは俺らでAを呼んで並ぶ。



岩田「おいでA」

『ありがとう』



10分近くかけて全員が並んだ。


俺らが話してる時だった。



ス「それじゃ写真撮りますよ」


ス「はいチーズ!」



何回か写真を撮って、解散になった俺達。


AはAで楽屋に戻って行き、帰り支度を整えてた。





Aは、知ってた。


ご両親がそこに居たことを。


多分、聞いてたのかもしれない。


それでいてAは、強くあろうとした。


それが答えだろう。




俺はシャワーを済ませると、臣さんに言われた。



登坂「岩ちゃん、今日はもう帰りな」

直人「そうだよ」



直人さんにも言われ、俺は急いでAの所に向かった。


Aはそこでスマホを見ていた。



岩田「A」

『あ、お疲れ』

岩田「お疲れ、先帰っていいよって」

『そうなんだ?じゃあ帰ろうよ』



すれ違うスタッフさん達に挨拶をしながら、俺らは出入口を抜ける。


そこには俺のマネージャーが車を用意してくれてて。



「送ってきます」

岩田「ありがとうございます」

『お願いします』



動き出した車内は、静かだった。


Aも俺も手を握りしめながら景色を見てた。


マンションの下に着いて、俺らが降りると、助手席の窓が開いた。



「明日から三日間、二人は休みってHIROさんから」

岩田「三日?」

「そう。
ってなわけで、お休み」



何がってなわけかは分からないけど、


礼を告げて、マネージャーは去っていった。



Aはエレベーターに乗ると、俺の手を握りしめた。


無言のまま上がっていくエレベーター。


そのまま住んでる階に着いて、部屋に入ると、Aが抱きついてきた。



『ねぇ剛典』

「んー?」

『疲れた?今日』

「いや、一日だけだから大丈夫だよ」



ならさ、って言うA。


俺はそれを察して、Aの背中に手を回す。



「部屋、行こっか」

『ん』



Aを抱き抱えて、寝室に向かった俺達。


後は、そういう事だ。

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作者名:雪乃 | 作成日時:2023年7月4日 0時

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