ふたりだけのひみつ�� ページ25
父side
龍也「…う…さん、…て、おきてっ…泣」
龍也の俺を呼ぶ声で目が覚めた。
こんな夜中にどうした？と思ったけど、龍也のパジャマのズボンの色が濃くなっているのを見て理由はすぐにわかった。
龍也「あのね、ごめんなさいっ、泣」
父「大丈夫だよ。ちゃんとお父さんに言いに来てえらかったね。」
泣きじゃくる龍也に声をかけても、涙は止まるどころか増す一方。
普段は1人でシャワー浴びて着替えてるけど、今はちょっと無理みたい。
シャワーも着替えも、俺にされるがままの龍也。
肩を震わせながら俺に抱きついて離れようとしないから、龍也を抱いたままベッドを片付ける。
…この感じだと一緒に寝た方がいいかな。
父「龍也、今日はお父さんと一緒に寝る？」
龍也「っ、ぼくねないっ、ひとりであさまでおきてるっ、泣」
父「あっちょっ、龍也っ。」
予想外の答えに驚いていると、龍也はさっきまで俺から離れようとしなかったのに、スルッと俺の腕の中から抜けてリビングへと消えていった。
…こんな不安定な状態の龍也を、1人にするわけにはいかない。
そっとリビングに入ると、真っ暗な中で鼻をすする音が聞こえてくる。
電気を点けると、ソファの上でクッションを抱きしめている龍也がいた。
龍也「…おとうさんなんでっ、ぼくねないっていったじゃんっ、泣」
父「うん、寝たくなかったらここで起きてていいよ。でも龍也が起きてるんだったら、お父さんも一緒に起きてようかな。」
龍也「いいよぼくひとりでっ。おとうさんはねればいいじゃん…泣」
父「だーめ。ねぇ龍也、お父さんとちょっとお話しよ？」
おはなし、という単語を聞いて、強がる龍也の顔が一瞬曇る。
龍也「…おとうさん、おこってる？ぼくがおねしょしちゃうのっ…泣」
父「怒るわけないじゃん。龍也もしたくてしてるわけじゃないんだから。」
そうでしょ？と言うと、龍也の瞳が微かに揺れた。
と思ったら、ポロポロと波が零れる。
龍也「っおねしょなんかしたくないもん、トイレもねっ、ヒック、ちゃんといったもんっ、おちゃもっ、グスッ、ちょっとしかのまなかったもんっ、なのに、なのにっ、泣」
父「そうだね、だけどお布団濡れてたからびっくりしちゃったかな？」
龍也「〜っなんでっ、なんでぇぇぇっ…泣」
しゃくり上げながら話す龍也を抱きしめると、今度はわんわんと泣き出した。
…ああやっと素直になってくれた。
強がらなくていいんだよ。
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くりおね(プロフ) - Rさん» いつも読んでくださるとのこと、ありがとうございます！リクエスト承知しました、書かせていただきますね(^_^) (2020年7月18日 23時) (
レス) id: c1565e4562 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - いつも拝見させていただいております。リクエストさせて頂きます。父.のえる 子.しめちゃんで、歳兄弟設定はくりおねさんにお任せしますので、しめちゃんが病院（検査）を嫌がってしまって受けてくれない系の話をお願いしたいです>_< (2020年7月18日 21時) (レス) id: a34ae83e7f (このIDを非表示/違反報告)
くりおね(プロフ) - まつこさん» お言葉嬉しいです、いつも読んでくださりありがとうございます！リクエストもありがとうございます、書かせていただきます(⌒▽⌒) (2020年7月18日 14時) (レス) id: c1565e4562 (このIDを非表示/違反報告)
まつこ - いつも楽しく読んでいます。リクエストいいですか？ちゃか(父)、松松(7歳双子)で2人ともまだ夜はおむつをはいていたけど、まつくが失敗しなくなってきて元太くんが落ち込んじゃう話をお願いします！ (2020年7月18日 9時) (レス) id: 8ebc5c178f (このIDを非表示/違反報告)
くりおね(プロフ) - ぺえさん» この作品を読んでくださりありがとうございます！リクエスト了解しました、書かせていただきますね( ´ ▽ ` ) (2020年7月17日 0時) (レス) id: c1565e4562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くりおね | 作成日時：2020年7月6日 0時
