だれのせいでもないから�� ページ12
父side
海斗に声をかけようとした時、おとうさん、と海斗が微かな声で呼んできた。
父「どうした…って、海斗もしかして酔っちゃった？」
海斗「っん、きもち、わるいっ…」
海斗はそう呟いて、真っ青な顔で口を押さえてしゃがみ込んでしまった。
一旦休憩した方がいいな…
父「海斗、ちょっと休もっか。龍也、海斗酔っちゃったみたいだから休憩しよう。」
龍也「えっ海斗大丈夫？おれ全然気づかなかった…ごめん…」
海斗「んっ…ハァッ…泣」
龍也の声に返すこともできないくらいきつそうな海斗。
ベンチに座らせると、相当気持ち悪いのか前屈みになって俺に体重を預けてきた。
と思ったら、背中がビクッと波打って、ウッ、と小さく呻き声をあげる。
吐いちゃうかも…袋出しておこう。
父「海斗、げぇ出そうだったら我慢せずにここ吐いていいからね。」
龍也「吐いたほうがすっきりするよ…？」
心配そうに見つめながら、龍也は海斗の背中をさする。
でも海斗は吐くのが怖いのか、脂汗をかきながら俺の服を握って、涙目で口をギュッと閉じている。
…あんま我慢し続けるのもよくないしな。
ちょっとごめんね、と声をかけながら、俺は海斗の背中をトントンと叩いた。
海斗「！…っうぇぇぇっ、ゲホッ、んおぇぇぇっ泣」
父「大丈夫だよ〜すっきりしちゃおっか。」
背中を叩いた刺激で、海斗は目を潤ませながら袋に吐いていく。
可哀想だけどこれが1番楽になるからね…
で、乗り物酔いなら1回吐いたら少しは治るかな、と思っていたんだけど。
10分経っても20分経っても海斗の体調は良くならない…むしろずっと吐いてるから悪くなる一方。
もう吐くものもなくてえずいている海斗の背中を、龍也は不安げな顔でずっと撫で続けている。
…もしかしてこれ、乗り物酔いじゃないかも。
そう思って海斗のおでこにそっと手を当てる。
…うわ、あっつ。熱あるなこれ。
さすがに帰ったほうがいいな、と思ったその時、海斗がゆっくりと顔を上げた。
海斗「もうげぇない…でもきもちわるいっ…泣」
父「そっか…海斗、お熱もあるから今日はもう帰ろっか。龍也もそれでもいいかな…？」
龍也「海斗熱あるの⁉ あほんとだ、熱い…うん、今日はもう帰ったほうがいいよっ。」
海斗のおでこを触って驚いた様子の龍也は、海斗おうち帰ろ？、と優しく海斗に話しかける。
それを聞いて海斗も力なくコクンと頷いた。
うーん、かなりしんどそう…
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くりおね(プロフ) - Rさん» いつも読んでくださるとのこと、ありがとうございます！リクエスト承知しました、書かせていただきますね(^_^) (2020年7月18日 23時) (
レス) id: c1565e4562 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - いつも拝見させていただいております。リクエストさせて頂きます。父.のえる 子.しめちゃんで、歳兄弟設定はくりおねさんにお任せしますので、しめちゃんが病院（検査）を嫌がってしまって受けてくれない系の話をお願いしたいです>_< (2020年7月18日 21時) (レス) id: a34ae83e7f (このIDを非表示/違反報告)
くりおね(プロフ) - まつこさん» お言葉嬉しいです、いつも読んでくださりありがとうございます！リクエストもありがとうございます、書かせていただきます(⌒▽⌒) (2020年7月18日 14時) (レス) id: c1565e4562 (このIDを非表示/違反報告)
まつこ - いつも楽しく読んでいます。リクエストいいですか？ちゃか(父)、松松(7歳双子)で2人ともまだ夜はおむつをはいていたけど、まつくが失敗しなくなってきて元太くんが落ち込んじゃう話をお願いします！ (2020年7月18日 9時) (レス) id: 8ebc5c178f (このIDを非表示/違反報告)
くりおね(プロフ) - ぺえさん» この作品を読んでくださりありがとうございます！リクエスト了解しました、書かせていただきますね( ´ ▽ ` ) (2020年7月17日 0時) (レス) id: c1565e4562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くりおね | 作成日時：2020年7月6日 0時
