330話 ページ25
ｽﾓｰｶｰ「ヴェルゴ…お前の真実は部下達には知られたくねぇな…
こんな裏切りはねぇ…
実際メイヴィスも慕ってた1人だったろうよ」
『！！』
G5のヴェルゴ中将を尊敬していたのは事実
海賊になってからでも、ヴェルゴ中将の海軍としてのあり方は
心から敬服するものがあったはずだったのに…
相手に本気になりきれない、攻めあぐねる状況を
スモーカーは悟っていたらしい
今は敵とは言え、読まれているとは驚いた
ｳﾞｪﾙｺﾞ「熱くなるじゃないかスモーカー君…！
基地長の私が何をしようと勝手だろう
おれの正体を知ったお前達はどの道消えるのだしな」
吹き矢の要領で飛ばされた弾は
恐ろしい爆発力を持ってスモーカーに襲いかかる
その隙にAはローの体を
2人から離れた位置まで移動させ治癒を施す
ガシャァン！！！
『スモーカー！！』
ｽﾓｰｶｰ「中途半端はてめぇが1番嫌うだろメイヴィス！！
ヴェルゴ！！こいつを悪用すんなら許さねぇ！！
真剣に慕ってたこいつの想いを無下にするなんざ
たとえ海軍の古株でも許さねぇぞ！！！
それにな…百歩譲って基地長だろうと！！
基地を離れりゃ部隊の命は隊長が預かってんだ
おれの部下に手ぇ出してんじゃねぇよ！！！」
ローの傷を癒しながらも、どこか安堵した自分がいた
…よかった…スモーカーやたしぎは…
昔から自分の正義を曲げちゃいないんだ…
海軍の残酷さを目の当たりにした日
酷く顔が暗かった自分を励ましてくれたたしぎ
不器用ながら進めと背を押してくれたスモーカー
共に正義の為に戦えなかった自分をどう思うか
敵対の道を選んでしまった自分を憎むだろうか
そんな事、この2人に関しては杞憂ばかりだった
改めて2人の存在の大きさを実感し
不覚にも鼻の奥に痛みを感じてしまった…
シーザーと対峙していたルフィだったが
モネがシーザーを庇ったことで
彼女の攻撃にペースを乱される事となる
攻撃から逃れる為に地に穴を開けたが最後
地下のゴミ箱へ体が吸い込まれていってしまった…
そして現在、ルフィは見たことも無い生物に
"ゴミ箱"で出会う事となった…
ﾙﾌｨ「何だ？お前！」
「そ…そちこそ何者にござるか！！
拙者の名はモモの助と申す！！」
ﾙﾌｨ「モモの助？その名前どっかで聞いたぞ」
「そんな事よりおぬし…！！
よだれを止めろー！！！」
余程腹が減っていたのか…
腹の虫がＣ棟の地下に木霊した
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年7月10日 17時
