五十六の巻 わっちと少しの怒り ページ9
キュウビ「また文花からキュン玉が取れなかった…！ともだち妖怪になればチャンスが増えると思っていたのに！」
「そんな上手くことが進むわけがありんせん。あの子はあまり恋というものに興味を示さないおなごでありんすから」
キュウビ「それにしたって文花は鈍すぎですよ！こんなにアプローチをしているというのに…！」
「鈍感なのもあの子の魅力じゃ。まあ精々気張りんす。」
キュウビ「ぐっ…、ま、まあそれもそうなんですけど…」
「…ハァ、分からんなぁ…何故ぬしはそこまで文花にこだわるのじゃ？」
キュウビ「！そ、それは…」
「ぬしは早く上級キュウビになりたいのでありんしょう？なら他の娘からキュン玉を取り出すのが一番手っ取り早いでありんすよ」
キュウビ「っ……、」
「……惚れた女だから、そこまでこだわるのかえ？」
キュウビ「！なっ……！？違いますよ！僕は文花のような手強い相手からキュン玉を出せば、より真のキュウビに相応しいと思って『喚くな騒がしい。』Σ！！」
「ぬしはいつまでそんなくだらぬ自尊心に捕らわれ続けてるつもりじゃ？相手の女が駄目ならさっさと他の人間を騙し、心を奪う。それが当たり前でありんしょう？」
キュウビ「！それはそうですけど、でも…！」
「言い訳がましい男は嫌いじゃ。…所詮わっちらは妖怪でありんす。生きる世界が違ければ、生きる寿命の長さも違う。…だから何かに執着することなど、虚しくなるだけであろう…？」
キュウビ「A…？」
「わっちも今まで、たくさんの人間の男達からキュン玉を取り出してきたでありんす。…でもどの男達も皆、最期にはわっちを置いて、いなくなっていった」
キュウビ「！！」
「だからぬしも、あまり文花に関わるのはやめなんし。…いずれ来る別れが、とても悲しいものになってしまいんすよ…」
キュウビ「A、あなた……」
「……と、わっちが湿っぽい顔をすると思ったかこの阿呆め」((ボンッ！
キュウビ「！うわああああ！また僕の美しい毛がーー！！！」
「ふふ、やっぱりぬしをからかうのは楽しいでありんすなぁ？わっちがそのまま泣くとでも思うたか？演技だと見抜けなかったでありんすか？ん？ん？？」
キュウビ「あ、あなたって妖怪はぁああ…！」
「おお怖い怖い。さっきまでわっちの事を労わる様な顔で見てくれていたというのに…」
キュウビ「やっぱり貴方なんて、初めから信じるんじゃなかったぁあああああ！！」
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吹雪@元百鬼蘭.° - おおっ!後編ですか…!!楽しみに待ってます!(^^* (2015年10月28日 0時) (
レス) id: 4ea06a141b (このIDを非表示/違反報告)
ドS王子LOVE - 夢主かっこいいです！オロチとか超かわいい！更新頑張ってくださいね！ (2015年10月11日 12時) (レス) id: 52660d2b3d (このIDを非表示/違反報告)
加州 - 最新頑張ってください...楽しみにしてます(にっこり (2015年10月9日 23時) (レス) id: 000de04641 (このIDを非表示/違反報告)
百鬼蘭.° - おぉ！一人称がここの夢主さんと同じだ！！嬉しいぞ！(^^* (2015年10月6日 22時) (レス) id: 4ea06a141b (このIDを非表示/違反報告)
くぅさん - 犬神は...犬神はは一体黒狐のなんなんだｧｧ！！更新楽しみに待っています！ (2015年10月4日 2時) (レス) id: 09a2c937ed (このIDを非表示/違反報告)
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