八十二の巻 わっちと乱心 ページ45
犬神「おはようございますA。今日は貴女が飲みたがっていた茶葉でお茶でもどうですか？」
「まあ！ではお言葉に甘えさせてもらいんすね？」
犬神「ふふ、では後ほどお会いしましょう」
……犬神が来てからおよそ数ヶ月。
群れる事を好まないあのAが、最近犬神と行動する事が多くなった。
キュウビ「…随分とあの犬神と仲がいいね？」
「犬神とは何かと話が合うのじゃ。良き友と巡り会えて、文花に感謝してるでありんすよ」
キュウビ「…ちょっと無防備すぎやしませんか？」
「なんじゃ？話の輪に入れなくてひがんでおるのかえ？」
キュウビ「な！？ち、違いますよ！僕はただあの犬神が『すまんがそろそろ犬神との約束の時間ゆえ、失礼いたしんす。』あ、ちょっとA！」
そう言ってさっさと立ち去るAに、僕は言いようのない不安を感じた。
…何も起こらなければいいんですけど……
犬神「貴女は、あの狐と随分親しげな仲なんですね？」
「腐れ縁というものでありんすよ。あやつがわっちに必要以上に絡んできてな。こっちとしては迷惑極まりない話でありんすよ」
犬神「おや、そうなんですか？私から見れば、貴女は随分とあの狐を気にかけているように見えますよ？…見ていて不愉快なほどに」
「！…どういうことでありんすか？」
犬神「この際だから言いますけど、貴女の隣にあの狐は相応しくありません。たいした実力もないくせに、気安く貴女に近づくあいつを見ていると、実に不愉快極まりないんですよ。…なのに、貴女はあいつを隣に置きたがる」
「っ、犬神、おぬし何を…」
犬神「不公平じゃないですか。…どうしてよりにもよってあいつなんですか？あんな奴より私の方が！ずっと貴女の事を知っているし理解してあげられるのに！！」((ガッ！
「！いたっ…！犬神離して…！」
犬神「どうして、どうしてあいつなんですか！？あいつが貴女の何を知っているというんですか！！」
「犬、神…！頼むからわっちの話を…！」
犬神「貴女の過去の苦しみを誰よりも知っているのは私だけです！！あいつや文花達は何も知らない部外者だ！でも私は貴女の心の傷を癒す事も、慰めることも出来る！！貴女の苦しみを分かち合えるのは、私だけなんですよ！！！」
ドクンッ、
「過去の…苦しみ？犬神、ぬしは一体何を…」
ドクンッ、ドクンッ…
犬神「…え？貴女、もしかして…
あの惨事を覚えてないんですか？」
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吹雪@元百鬼蘭.° - おおっ!後編ですか…!!楽しみに待ってます!(^^* (2015年10月28日 0時) (
レス) id: 4ea06a141b (このIDを非表示/違反報告)
ドS王子LOVE - 夢主かっこいいです！オロチとか超かわいい！更新頑張ってくださいね！ (2015年10月11日 12時) (レス) id: 52660d2b3d (このIDを非表示/違反報告)
加州 - 最新頑張ってください...楽しみにしてます(にっこり (2015年10月9日 23時) (レス) id: 000de04641 (このIDを非表示/違反報告)
百鬼蘭.° - おぉ！一人称がここの夢主さんと同じだ！！嬉しいぞ！(^^* (2015年10月6日 22時) (レス) id: 4ea06a141b (このIDを非表示/違反報告)
くぅさん - 犬神は...犬神はは一体黒狐のなんなんだｧｧ！！更新楽しみに待っています！ (2015年10月4日 2時) (レス) id: 09a2c937ed (このIDを非表示/違反報告)
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