七十九の巻 わっちと通い妻(キュウビver.) ページ42
「今日で通い妻ごっこも最後でありんすな…。で、最後の大トリを飾るあの阿呆狐はどこに…ん？あれは…」
指定された場所に立つ影が一つ。
しかしその姿は…
「あやつ…何故人間に化けているのじゃ？」
人間の童に化けてキョロキョロと周りを見渡し、訳も分からず立ち止まったわっちと目があった途端、少し目を釣り上げてこちらに向かってきた。
キュウビ「遅いですよ！この僕を待たせるだなんていい度胸してますね！！」
「男が女を待つのは常識でありんしょう？大人しく待てぬとは情けない男じゃの…」
キュウビ「なんだって…！っと、今日はあまり時間もありませんし、今の発言は聞かなかった事にしてあげますよ。さ、早くあなたも人間に化けて下さい。」
「？どこに行く気じゃ？」
キュウビ「先に言っては楽しくないでしょう？……今日は僕が、君を完璧にエスコートしてあげますよ」
流し目気味にウィンクを一つかましてわっちの手を取る、見た目だけは整っている阿呆狐。
…ハッキリ言って気味が悪いと思ったのはこやつの為に言わないでおくでありんす←
ーーーーーーーーーー
キュウビ「さ、着きましたよ！」
「ここは…」
子供のキャッキャッと騒ぐ声と、心躍らせるかわいいメロディー音。
腕を組む男女と家族連れが目立つこの空間。
そう、ここはまごう事なき………
キュウビ「やはりデートに遊園地は定番中の定番ですよ！」
現世の遊園地だった。
キュウビ「ほら、早く中へ入って下さい。時間は待ってはくれないんですから」
「……どこに連れて行かれるのかと思えば、随分と子供っぽいでありんすね？」
キュウビ「う、うるさいですよ！僕だって本当はここよりもムードのある場所に連れて行く気ではいたんですよ！……でも、」
「でも？」
キュウビ「…あなた、ずっと前に遊園地には興味がないって言ってましたよね？」
「？ああ、確かに言ったでありんすね」
キュウビ「そうだろう？だからこの僕が、君に遊園地の楽しさを教えてあげようと思ってね。…きっと君の心の中も、少しはスカッとすると思いますよ？」
「！……ほお、随分とわっちの事を考えて場所を決めてくれたのでありんすね？」
キュウビ「！は、はあ！？か、勘違いしないで下さい！これはまた文花と遊園地に来た時のための予行練習も兼ねてるんです！自惚れないで下さいよ！！」
大慌てで言い訳を並べ立てる阿呆狐の必死さに、わっちは笑いがこみ上げた。
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吹雪@元百鬼蘭.° - おおっ!後編ですか…!!楽しみに待ってます!(^^* (2015年10月28日 0時) (
レス) id: 4ea06a141b (このIDを非表示/違反報告)
ドS王子LOVE - 夢主かっこいいです！オロチとか超かわいい！更新頑張ってくださいね！ (2015年10月11日 12時) (レス) id: 52660d2b3d (このIDを非表示/違反報告)
加州 - 最新頑張ってください...楽しみにしてます(にっこり (2015年10月9日 23時) (レス) id: 000de04641 (このIDを非表示/違反報告)
百鬼蘭.° - おぉ！一人称がここの夢主さんと同じだ！！嬉しいぞ！(^^* (2015年10月6日 22時) (レス) id: 4ea06a141b (このIDを非表示/違反報告)
くぅさん - 犬神は...犬神はは一体黒狐のなんなんだｧｧ！！更新楽しみに待っています！ (2015年10月4日 2時) (レス) id: 09a2c937ed (このIDを非表示/違反報告)
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