銀さん達がフィフスセクターの教官になったそうです。←(その2) (ページ17)

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第65訓一握りの勇気を持って打ち勝つべし。ページ17

雅野「ハア…ハア……」

得点は3-2。

相手に一点リードさせている状態で、後半戦が行われている。

雅野「(何でだ、何で必殺技が上手く出せない！特訓の時は出せてた筈なのに…！)」

加えて、ようやく編み出せた必殺技も出せないこの状況が、俺を焦らせる。

雅野「(やはり俺には、キーパーの才能なんて…)」

諦めに近い気持ちで、そう思い初めた時…

「みぃぃぃやびのぉぉぉおお！！！」

変な奇声が、グラウンド内に響いてきた。

周りは突然のことに何だ何だと辺りを見回していたが、俺の視界は迷うことなく応援スペースに向いた。

俺はこの声を…こんなバカみたいな真似をする男を、一人知っている。

雅野「りゅ…龍崎……」

龍崎「雅野！何弱気な顔してんだよ！何時もは生意気なチビガキのくせに、やっぱお前は背だけじゃなくて、肝っ玉もちっせえのかコノヤロー！！」

雅野「Σな、！？貴様…！黙って聞いてれば『逃げてんじゃねえよ！』！！」

龍崎「今まで頑張ってきたんだろ？だったらそんな情けねえ面すんな！根性を見せろ！お前の力で、自分のゴールを守ってみやがれ！！」

龍崎のその言葉を聞いた途端、自分の手が熱く脈打った気がした。

…そうだ、俺はただ周りと自分を見比べて、自分が劣っている事を理由にずっと逃げてただけだったんだ。

目線を上げると、相手チームのFWが俺に向かって強烈なシュートを放った。

さっきまではそれを見ただけで震え上がってたのに…

雅野「はああああ！“パワースパイク”！！」

向かってくるボールが、俺に力を与えてくれた。

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数日後…。

近藤「お妙さーーん！今日こそ俺と一緒にデートを！」

お妙「しねえっつってんだろこのゴリラぁぁぁぁ！」

東城「若ー！！ついに完成いたしましたぞ！私が三日三晩徹夜で若のスリーサイズに合わせた究極のゴスロリが！」

九兵衞「何故貴様が僕のスリーサイズを知ってるんだ！！」(バキィ！)

銀時「あーあ、やっとあのオカマの魔窟から帰ってきたのに、ここは何も変わんねーんだな」

新八「やっぱり人間、一つの事に盲目的になりすぎるのも駄目だって言うことですよね」

龍崎「………」

新八「あれ、龍崎さんそれ手紙ですか？珍しいですね、ご両親からですか？」

龍崎「ん？ああこれは…未来の後輩からのだ」

そう言って龍崎が見せた手紙には、トロフィーを抱えて笑う少年が写っていた…。