4日 【大神晃牙side】 ページ40
大神「朔間先輩来たぞ」
「待ちくたびれたぞい」
大神「予定より30分早く来ただろうが!」
「我輩は早くわんこに会いたかったんじゃ」
大神「そうかよ」
「今日はどこに行くんじゃ?」
大神「黙って着いてこい」
「おぉ!Knightsのライブじゃ!」
大神「リッチ〜からチケット貰ったんだよ」
「我輩でよかったのかえ?
真緒くんたちもおるじゃろ」
大神「デコ助は生徒会の仕事だ
それに俺だけてめぇと遊べねぇのは気に食わねぇ」
「ツンデレかえ?」
大神「うぜぇ…」
「おぉ!晃牙!ライブ始まったぞい!」
大神「分かってっから落ち着け」
こいつなんでこんな泣きそうな顔してんだよ
俺はただ笑わせたくて…
俺じゃダメなのか?
アドニスや羽風先輩じゃねぇから?
笑ってくれよ朔間先輩…
「晃牙、我輩を誘ってくれてありがとう」
大神「んだよ急に」
「今のうちに言っておかぬといずれ
言えなくなるからのう」
大神「……そうだな」
「終わったのう…晃牙帰るかえ?」
大神「まだ帰んねぇ…」
「ではどこか移動しようかのう」
大神「カラオケかよ」
「凛月のライブ見たら歌いたくなったんじゃもん」
大神「単純だな」
「それに晃牙が悩んでおるように見えたからのう
悩みは歌って吹っ飛ばしてしまえ」
大神「…!気づいてたのかよ」
「なんのことかえ?」
俺だけ悩んでバカバカしい…
歌って吹っ飛ばせんならとっくにぶっ飛んでる
それじゃ飛ばせねぇから悩んでんだよ
大神「……で」
「どうしたのかえ?」
大神「なんで平気な顔してんだよ…
てめぇもう少しで…俺はこんな苦しいのに…」
「我輩だって苦しくないわけじゃないぞい
晃牙と歌えんくなることも
アドニスくんと踊れなくなることも
薫くんの相棒で居られなくなるのも…
苦しくて苦しくて仕方ないんじゃ…
でも運命には逆らえぬ」
大神「朔間先輩…」
「晃牙、最期まで我輩のそばにいておくれぬか?」
大神「当たり前だろ…」
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作者名:黎華 | 作成日時:2020年6月16日 5時