ポートマフィアの白衣の悪魔〜黒の時代〜

黒の時代 五 ページ6

太「カッコ良く撮ってよ。このアングルが男前に撮れる」

太宰治___能力名 人間失格

そう言って椅子に足を乗せカメラは下から撮る

先生と呼ばれた猫も一緒に映る

安「僕はいいですよ」

坂口安吾___能力名 堕落論

少し呆れた様な顔をする坂口さんの隣にはまたあの先生

『僕も……ですか？写真は苦手です……』

志賀A

机に肘を置きその机に先生が乗ってきた

撫でてあげると綺麗な毛並みだった

織「お....」

織田作之助___能力名 天衣無縫

肩に先生が乗ったまま撮る

織「なぜ急に写真なんだ？」

太「今撮っておかないと我々がこうやって集まったと言う事実を残す物が何も無くなくなる気がしたんだよ」

最後に四人で写真を撮ろうと坂口さんがカメラを設置している

太「織田作、カメラ」

静かなバーにタイマーの音が響き、カメラのシャッターが降りる

そして、治くんが言った通りになってしまった

その日を境に僕達の間にある目に見えない何かが消え

写真に残す事ができる最後の機会になった

何故なら……4人のうち1人がその後間もなく死んだからだ

そしてその死は、一人の構成員の死が

其々の道を歩むきっかけとなった

それは皮肉にも

光と闇に……

『そろそろ帰ります』

織「なら途中まで一緒だ。送っていく」

『今日はポートマフィアの医務室で寝るので大丈夫ですよ』

坂「なら、送って行きましょうか？」

太「あ、なら私も途中まで！」

坂「それなら、織田作さんもどうです？」

織「……なら頼もう」

その時、そんな事が起こるなんて思いもしなかった

『写真、今度下さいよ？』

坂「ええ、少し時間がかかりますが」

太「私も欲しい！」

織「なら俺も貰おう」

坂「はいはい、判りましたよ」

そう言って全員で坂口さんの車に乗り込んだ

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