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白衣の悪魔 四 ページ37

紅「なに、少し飲むだけじゃ」

そう言って入ろうとする姐さんを止める

『……僕、お酒弱いので……』

紅「太宰はAがよく飲むと言っておったぞ?」

それは事実ではあった

多分よく飲むしあまり酔わない方

でも、此処だけは一生来たくない

『兎に角、嫌です!』

そう言って踵を返そうとすると

中「手前は無理しすぎなんだよ」

そう言われて振り返る

中「なんでも自分でしようとする。人の上に立つからと言って自分を隠してたら、自分が保たねぇ」

『でも……』

中「彼奴等が居なくなってから手前は笑わなくなった、泣かなくなった。それは何時迄も引きずってたらダメだと思ったからじゃない。全部忘れようとしてたじゃねェか」

『……だって、そうしないと僕は……』

紅「A、辛い時は辛いと言え。悲しいならば悲しいと言え。私等を頼れ」

そう言われて

坂口さん、織田作さん、太宰くんを思い浮かべる

その笑顔が、消えていく

『……そんなのしたら、あの人達の二の舞になる』

そう呟いたら止まらない

『一人で良い!そうすれば影から守れば良い!もう……』

もう誰も失いたくない

誰かが死んで、居なくなって悲しみたくない

『中也くん達には判らないよ!』

つい、そう言ってしまった

そんな訳ないじゃないか

姐さんは慕ってた人を殺されて

中也くんは部下を殺された

僕だってそれを目の当たりにした

二人の顔を見るのが怖くなって逃げ出した

どうすればいいか判らない

何が正しくて間違ってるのか判らなかった

雨が降り出して空を見上げる

もう……彼処(ポートマフィア)に戻りたくない

なんで今更異能なんて開花したんだろう

それなら最初からあったら織田作さんは死ななくて済んで太宰くんも側にいて

もしかしたら坂口さんがあんな決断しなくて済んだかもしれない

いや……まずあの三人に会ってなかったらもっと楽だったかもしれない

第三者の目線で見るだけだった

『……判らないよ……』

雨が僕を伝う

頰を伝い涙も伝う

そのまま街を彷徨った

もう、どうでも良かった

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リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» 行ってらっしゃい!待ってますよ〜なんだか太宰さん達と一緒に行ってるみたいですね〜「今日は太宰がいないから仕事が進む」「国木田さん……言い過ぎです」探偵社はいつもより仕事が進んでますね〜 (2019年5月9日 14時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - これから行ってきます。帰ってきたら又お話して下さい!「リュカちゃん、ちょっと待っててあげてくれるかい?」「リュカ、頼むな。お前も無理すんなよ。」それでは! (2019年5月9日 4時) (レス) id: c945dd784b (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» おお〜奈良が一緒ですね〜ええだいぶん進んできました!回想が結構考えてたんですよ。黒の時代が終わった後と一期の主人公って雰囲気が一寸違うのでその理由……って感じの回想です! (2019年5月8日 21時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - 私は奈良、京都、大阪です!お話大分進んできましたね…姐さん、中也…あと、回想が何とも…続き楽しみだなぁ〜 (2019年5月8日 21時) (レス) id: c945dd784b (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» いえいえ〜私は東大寺に行きますよ〜奈良です!セイレーンさんはどちらへ? (2019年5月8日 17時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リュカ | 作成日時:2019年5月1日 20時

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