いつか海の見える部屋で 六 ページ24
太宰said
安吾が、去る
安吾の席には4人で一緒に撮った写真があった
『……って』
小さく呟く声がする
『嫌だ……なんで……』
太「Aちゃん……？」
『なんで行っちゃうの……なんで……』
必死に涙を堪えてる
『嫌だ、嫌だよ……待って』
小さくそう言っている
どうすればいいのか私には判らなかった
なんで君はそんな風に素直に言えるの
私だって……
太「……仕方ないじゃないか」
織「……A……」
そう言って織田作がAの頭を撫でた
織「……泣いていいんだぞ」
『で、も、泣いたら、治くんが怒る』
太「……別に今日はいいよ」
そう言えば驚いたように私を見た後、堪えられなくなった涙が溢れた
……彼女がポートマフィアの首領補佐になるのは、彼女が医務官になった当初から話があった
だから私は彼女を強くしようと思った
いつ、私が死んでも大丈夫なように
でも……間違っていたのかもしれない
彼女のように素直に相手の気持ちになったり優しい心のままで良かったのかもしれない
泣いてるAの背中をさすろうとした手を止める
私は寄り添えない
君みたいな素直な子じゃないから
太「…………帰るよ」
織「太宰……」
織田作が私を見る
太「……仕方ないさ。欲しいものは手に入らないから」
もしかしたら私は欲しがってたのかもしれない
『なんで、なんで……』
見て欲しかったのかもしれない
『誰も、いかないでよ……』
太「……じゃあね」
そう言って席を立って写真をAに渡す
太「……また明日」
そう言うことしかできない
『……明日も絶対居る？』
太「うん」
そう言えば少し笑った顔で
『……絶対だよ』
そう言った
太「……うん」
生きる意味は見つからない
でも……少しなら生きてもいいかもって思う理由はある
太「だから笑いなよ」
笑って
君は笑いながら私の悪口を笑って返してくれ
太「笑ってたら幸せが来るって言うでしょ。ま、笑っても笑わなくても君は馬鹿だけど」
『……バーカ』
そう言って笑った
太「……じゃあね」
そう言って扉を開ける
もう此処で4人で集まる事はないだろう
それが少し、寂しく感じた
太「…………シュッパイ……したかな」
そう私は呟いた
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リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» 行ってらっしゃい！待ってますよ〜なんだか太宰さん達と一緒に行ってるみたいですね〜「今日は太宰がいないから仕事が進む」「国木田さん……言い過ぎです」探偵社はいつもより仕事が進んでますね〜 (2019年5月9日 14時) (
レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - これから行ってきます。帰ってきたら又お話して下さい！「リュカちゃん、ちょっと待っててあげてくれるかい？」「リュカ、頼むな。お前も無理すんなよ。」それでは！ (2019年5月9日 4時) (レス) id: c945dd784b (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» おお〜奈良が一緒ですね〜ええだいぶん進んできました！回想が結構考えてたんですよ。黒の時代が終わった後と一期の主人公って雰囲気が一寸違うのでその理由……って感じの回想です！ (2019年5月8日 21時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - 私は奈良、京都、大阪です！お話大分進んできましたね…姐さん、中也…あと、回想が何とも…続き楽しみだなぁ〜 (2019年5月8日 21時) (レス) id: c945dd784b (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» いえいえ〜私は東大寺に行きますよ〜奈良です！セイレーンさんはどちらへ？ (2019年5月8日 17時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュカ
| 作成日時：2019年5月1日 20時
