戻れない場所 七 ページ18
織田作さんが鞠を持ち上げる
美しい瑠璃色の鞠を見る織田作さんが急に倒れた
織「しまった……毒か」
『毒!?』
織田作さんの異能で回避できなかった
織田作さんの異能は五、六秒先の未来を見る異能
その時既に罠にかかっていたら回避できない
『誰が……』
茂みから、黒い、黒尽くめの兵が現れた
織「安吾……Aを連れて逃げろ」
『ぼ、僕はいいです!あれがミミックなら一番坂口さんが危ない__________』
その時不意に思いついた
もし、もし自分の勘が当たったら……
坂「織田作さん……Aさん……」
『……貴方は、何者』
坂「先程僕がお話したミミックの内情は、全て真実です。嘘偽りはありません。助けて頂いてありがとうございました……お元気で」
『ま、待って!』
黒尽くめの兵達の元に行く坂口さん
坂「もし許されるのなら太宰君と4人でもう一度酒を飲みたかった」
その言葉で僕は全部判った
坂「いつもの店で」
足が動かない
なんでこんな時に……
不意に思い出したかのように脳内に何時もの店、「Lupin」で話していた様子を思い出した
坂「異能力者の中には異能力が女性を口説く道具だと思っている莫迦までいる始末です」
太「我々の異能力は女を口説く道具にしたくたっても出来ないじゃないか!むしろ君悪がって口説いても“シュッパイ”する」
坂「シュッパイ?」
太「ああ……シュッパイさ」
『……そんな事ないと思うよ。皆、異能持ってるだけで凄いよ』
太「ま、君も可能性はあるよ?途中で異能が開花するって言うケースもある」
坂「その通りです。ま、その時は我々のような異能じゃなかったら良いですね」
太「ふふふ、シュッパイしないようにね」
『……なんで、異能を持ってないんだろ。こんなのじゃ誰も助けれない』
芥「誰だ……」
顔を上げると、黒い外套を着た痩せた青年
『貴方は……』
芥「誰だと聞いている」
そう言われて治くんの言っていたあの異能力者だと思い出す
『僕の名前はA。志賀A。ポートマフィアの医務官と首領補佐』
芥「そうか……僕は芥川……裏切り者は」
『……居ない、消えた』
芥「何故追いかけなかった」
『足を折ったから』
そういえば、芥川と名乗った青年が異能で僕を持ち上げる
便利な異能……
持ってるだけで羨ましい
芥「……そいつも連れて行け」
そう言って黒服の人が織田作さんを持ち上げる
そのまま僕は芥川くんに掴まったままポートマフィアに戻った
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リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» 行ってらっしゃい!待ってますよ〜なんだか太宰さん達と一緒に行ってるみたいですね〜「今日は太宰がいないから仕事が進む」「国木田さん……言い過ぎです」探偵社はいつもより仕事が進んでますね〜 (2019年5月9日 14時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - これから行ってきます。帰ってきたら又お話して下さい!「リュカちゃん、ちょっと待っててあげてくれるかい?」「リュカ、頼むな。お前も無理すんなよ。」それでは! (2019年5月9日 4時) (レス) id: c945dd784b (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» おお〜奈良が一緒ですね〜ええだいぶん進んできました!回想が結構考えてたんですよ。黒の時代が終わった後と一期の主人公って雰囲気が一寸違うのでその理由……って感じの回想です! (2019年5月8日 21時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - 私は奈良、京都、大阪です!お話大分進んできましたね…姐さん、中也…あと、回想が何とも…続き楽しみだなぁ〜 (2019年5月8日 21時) (レス) id: c945dd784b (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» いえいえ〜私は東大寺に行きますよ〜奈良です!セイレーンさんはどちらへ? (2019年5月8日 17時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュカ | 作成日時:2019年5月1日 20時