第７０話 ページ23
「それではこれより、表彰式に移ります！」
ミッドナイトのアナウンスにより、マナ達が乗った地面が上がっていく
「んんーーーーっ！！」
「何アレ…」
｢起きてから、ずっとそうなんだと
しっかしまぁ、締まんねぇ1位だな｣
「もはや悪鬼羅刹」
決勝の勝敗は、轟が場外に出た事による
勝己の勝利にピリオドが打たれた
それに納得のいかない勝己は轟に突っかかり、
危険と判断したミッドナイトの個性で勝己は眠った
目覚めても暴れるだろうと、その間に勝己は拘束され、こんな状態になった
「では、メダル授与よ！
今年メダルを贈呈するのは勿論、この人！」
「私が！メダルを持っ…」
「我らがヒーロー、オールマイトォ！」
かぶった…
｢それではオールナイト、メダルの授与を｣
｢加賀美少女、おめでとう。惜しかったね｣
｢いやむしろ良かった方です。マナのくじ運で遠距離戦闘と戦わずに済んでたので｣
｢今の自分の地位に甘んじず自らを分析するその精神。流石、2人の少年に愛されるだけあるね｣
2人の方をちらっと見て、そう言った
｢…オールマイトって、そういうの、乗る人なんですね｣
｢常闇少年、おめでとう。強いなぁ、君は｣
｢もったいないお言葉｣
｢ただ、相性差を覆すには＿｣
･
｢さぁて爆豪少年！と、こりゃあんまりだ｣
マナ、常闇、轟にメダルを授与し終え、勝己の番がきて、勝己がつけられていた猿轡を外した
｢選手宣誓での伏線回収、見事だったな｣
｢オールマイト…こんな1番…なんの価値もねぇんだよ！！世間が認めても、自分が認めてなきゃゴミなんだよ！！｣
｢うん、相対評価に晒され続けるこの世界で不変の絶対評価を持ち続けられる人間はそう多くない
メダルは受け取っとけよ、自分の傷として決して忘れぬよう｣
｢いらねぇっつってんだろ！！｣
｢まぁまぁ｣
｢だからいらねぇっつってんだろ！！｣
抵抗してた勝己だったけど、オールマイトによって無理矢理授与された
「さぁ、今回の勝者は彼らだった！
しかし皆さん、この場の誰にもここに立つ可能性はあった！ご覧頂いた通りだ
競い、高め合い、さらに先へと上っていくその姿!
次代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている!
てな感じで最後に一言
皆さんご唱和下さい、せーのっ!!｣
｢おつかれさまでしたぁ!!｣
｢｢Plus Ultra!!｣｣
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作者名：式部夏海 | 作成日時：2019年12月8日 21時
