【ヒロアカ】加賀美さんは爆豪くんの彼女 (ページ22)

今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:19,392 hit

第６９話ページ22

『さぁ、いよいよラストバトル！雄英１年の頂点がこの1戦で決まる！
決勝戦！ヒーロー科、轟焦凍！VSヒーロー科、爆豪勝己！今、START！！』

最も熱い、戦いが幕を開けた

『轟、いきなりかましたぁぁぁあ！
爆豪との接戦を嫌がったのか！！？』

轟はスタートと同時に氷結の壁を張った
勝己は【爆破】で防いでいたけど、数に呑み込まれた

『早速優勝者決定かぁぁ！！？』

ドゴンッ

ドゴンッ

ドゴンッ

勝己は
真正面から氷を爆発で掘り進めて無事に生還

｢マナの時といい今回といい、個性故に、開始早々凍らそうとするのが大雑把だぁぁ！！｣

勝己はそのまま轟に飛びかかり、

｢ナメ…てんのかバァアァアアカ！！｣

左側を掴み宙返りを利用して投げ飛ばした

『氷壁で場外を回避！！面白くなってきた！』

轟は氷で場外を防ぎ、そのまま氷を使って戻ってくる

轟が攻めてくる前に勝己が飛びかかった

「あ！」

轟がそれをかわしながら、左手で勝己の腕を捉えた

力を使うと思われたが、炎は姿を見せない

勝己はその隙を見て、後方へ飛び退いた

「ッチ、ざけんな
俺じゃぁ力不足かよ…
てめぇ、こけにすんのも大概にしろよ！」

「…」

「俺が取んのは
完膚なきまでの一位なんだよ！」

勝己の咆哮は会場内に響く

「舐めプのクソカスに勝っても取れねぇんだよ！
デクより上に行かねぇと…っ意味ねぇんだよ！
勝つつもりもねぇなら、俺の前に立つな！
何でそこに立っとんだクソが！｣

勝己が轟に向かって走った
けど、轟の腕は下がっていく

「轟くん、負けるな！頑張れ！！」

「「！！」」

デクが轟に向けてエール

突如として轟の左側が赤く勢いを放つ

真っ赤に燃え、歯を食いしばって構える姿は
マナとの試合で見せた、悲しそうな様子じゃなかった

勝己が爆破を利用して高く跳ぶ

「流弾砲着弾(ハウザーインパクト)！！」

特大火力と勢いと回転を利用した人間流弾

衝突するとたちまち爆煙でステージは見えなくなる

その衝突する瞬間、轟が炎を引っ込めるのが見えた

「左を…使わなかった……？」

唖然とする会場の中、
マナにはこの試合の最悪の結末が予想できた

煙が晴れると見えたのは案の定

場外で気絶している轟の姿だった