第６話 ページ6
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｢おっ｣
学校から帰ってきてポストを見たら合格通知が入っていた。
へぇ、もうあれから一週間経ってたのか。
リビングのテーブルの上で、手紙を開けた。
『私が投影された!!!』
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｢ただいまー｣
｢おかえり、今日もお疲れ｣
｢うーん｣
ママが帰ってきた。
｢あー、疲れた｣
｢マナもうお風呂入ったよ｣
｢うん、りょーかい｣
｢あとさ、マナ雄英受かったよ｣
｢うん、りょーか_ええ！？
ちょっと！ご飯暖めておいたよ、みたいにさらっと言うことじゃないでしょ！？｣
｢あ、それも言わなきゃだった｣
｢そう？！ありがとう！
で、まず、雄英のこと言ってよね！｣
｢だって受かってるの当然だし｣
｢仮にも倍率300越えてるんだからねぇー。もう、そういうとこパパにそっくり。これ以上パパみたいになったら１人になるよ。マナはママと一緒で１人じゃ何も出来ないんだから｣
｢はいはい｣
１人じゃ何も出来ない、それがママの口癖。
ママの個性も【鏡】。独りぼっちだと無個性と同じだ。日に日にパパに似ていく私に忠告してくる。
パパは、マナが2歳のときに死んだ、らしい。2歳のときのことなんて覚えてないし、ママが詳しいことを聞いても教えてくれない。
4歳のときにこのことと名前を、嫌そうな顔をして教えてもらったのを覚えている。あのときのママの顔は鮮明に覚えているのに、パパの名前はもう覚えていない。この忘れっぽいところもパパと一緒なんだそう。
ママは詳しく聞いても教えてくれないくせに、よく会話にパパのことを混ぜてくる。
そのおかげで、結構パパのことがわかってきた。まぁ、知って何になるのかって話だけど
デクの家が大体母親しかいないせいか、マナは、パパがいないことにそんなに違和感がなかった。家庭環境がそれほど乱れてないのは、デクのおかげなのかも
数日後、勝己とデクも合格していたことを知った
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作者名：式部夏海 | 作成日時：2019年1月14日 9時
