第３４話 ページ36
HRで雄英体育祭の話が出てから、休み時間は体育祭の話で持ち切り
勝己と毎年見ていた雄英体育祭
それは、今の私達にとって、最大のチャンス
『時間は有限。プロに見込まれれば、その場で将来が拓けるわけだ。年に1回…計3回だけのチャンス。ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ!』
全国放送される雄英体育祭は一般人が見るのは勿論、各地のトップヒーローもスカウト目的で見ている
より活躍をすれば、プロへと近づくし
逆な活動しなければ、プロは遠のくかもしれない
「デクくん、飯田くん…頑張ろうね体育祭」
お茶子の顔がいつもと違ってた
なんか…
｢全然麗らかじゃないよ、麗日｣
そう、それ！
･
「え？お金が欲しいからヒーローに？」
食堂でデクとお茶子と飯田の話を盗み聞きしたところによると、お茶子の家庭は建設会社なのだが不景気らしい
それを知ったお茶子が家を手伝おうとしたけど
親に好きな事をやった方がいいと言われ、やむなく断念
お金を稼いで両親に楽させるためにヒーローになるんだそう
｢どしたの？マナちゃん｣
｢箸、止まってんぞ？｣
｢あ、ごめん。何でもない｣
｢加賀美も体育祭のこと気になってるんだよな！｣
｢うん、切島も？｣
｢あぁ！｣
今日のお昼は、勝己と上鳴と瀬呂と切島と
勝己 マナ 上鳴で勝己の前に切島でその隣に瀬呂
｢切島はマナって呼ばねぇの？｣
｢いや、なんか申し訳ねぇっつうか…｣
｢てか、マナも俺らのこと名字だよな、下の名前で呼び合わね？爆豪は呼んでんじゃん｣
｢勝己は幼馴染だし、｣
彼女っていうのは、微妙だし言わないでおいた
｢ほら言ってみ、電気って｣
｢電気｣
｢！？｣
｢範太｣
｢うわっ、恥ずっ｣
｢鋭児郎｣
｢！！｣
｢下の名前を呼ぶのが恥ずかしいんだと思ってたから、からかってやろうと思ってたのに！｣
｢うわっ、切島顔真っ赤じゃん！｣
｢恥ずいだろうが！｣
切島をからかいながら、先に食べ終わった3人は食器を返しにいった
｢勝己｣
｢んあ？｣
｢頑張ろうね｣
｢んなもん、当然だろ｣
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作者名：式部夏海 | 作成日時：2019年1月14日 9時
