第４２話 ページ44
「死ねぇ！！｣
ドガァンッ
と追いついて突っ込む勝己を捌いて
ドガァンッ
｢！？｣
アイツは勝己の顔面で爆破をした
｢あはっ、いい個性だね。けど、｣
そして流れるように切島の頭を叩き
｢クソがぁぁぁ！！｣
ドガァンッ
｢ホント、いい個性だよ。僕の方がいいけどさ｣
腕で爆破を止めた、ソイツの腕は切島のように見てわかるくらい硬くなっていた
｢うぉ！？俺の、またカブっ｣
｢違う｣
｢加賀美？｣
このままじゃ、、負ける
｢コイツ、コピーしやがった｣
｢正解、馬鹿でも分かるよね｣
コイツをまだ引き留めるには＿
｢勝己！ちょっと跳んで！｣
｢んあ？｣
と言いつつ勝己は跳んでくれる
騎手の体制を考えずにいられるのは今だけ
｢切島、ちょっと場所変わって｣
と切島を強引に押し退ける
｢お、おう｣
｢あれ、交代するのかい？
あぁ、君は重力使いの！へぇ、コピーされるって分かってて前に出るなんて。障害物競争のときに僕らと同じとこにいたからてっきり君は違うと思ってたけどやっぱりA組は馬鹿ばっかりなのかい？｣
勝己がその場かぎりの優位に執着してる？
毎年見てたんだから勝己だってそれくらい考えられるわよ
それでも勝己が予選から1位を狙ってたのはねぇ＿！
｢マナも勝己も馬鹿なんかじゃないわよ！！｣
マナが攻撃しようと手を伸ばすと、マナの重力の個性をコピーしようとアイツも手を伸ばしてマナに触れる
簡単に触れられて、上機嫌
｢ほらやっぱり！A組は馬鹿ばっか！
＿！？｣
と、さっきのご機嫌顔とは一転、驚いた顔をする
あ、跳んでいた勝己が帰ってきた、お帰り勝己
マナに触れたから、マナを浮かそうとでもしたんだろう
けどもちろんマナは浮かない
｢なんかアンタ勘違いしてるみたいだけど、
マナ、重力使いじゃないからね
マナの個性はアンタと同じで、独りじゃ無個性と同じの、没個性だよ！ ざっまぁ！！！｣
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作者名：式部夏海 | 作成日時：2019年1月14日 9時
