純情直球勝負 《 Hidaka.U 》

First Attack ページ2

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Side of You




『おはよ、Aちゃん』


「お、おはよ」


『今日ポニーテールしてきたの？


めっちゃ似合ってる！可愛い！！』


「っ…わ、分かったから、声大きいよ…」


『あ、ごめん(笑)』




通学路。


1人で音楽を聞きつつ歩いてると


イヤホンを片方いきなり奪われて


話しかけられる。


…………これ、日常。


そして朝から異常なくらい私を褒めてくる


この男の子は、学年では1.2を争うくらい


モテるはずの浮所くん。


同じクラスになってから、毎日のように


話しかけられる。


そして。





『ねぇ、Aちゃん』


「んもう、それ聞き飽き…」


『好きだよ』


「っ………」


『ふふ、じゃあ後で教室でね』




こうやって、好きだよって言えば


お約束みたいに走っていく。


冗談なの？って聞いたこともあったけど


んなわけないよ〜、って笑われたから


…………あんまり信憑性がない。




彩結(さゆ)「おはよ、A」


「彩結〜、おはよ」


彩「その調子じゃまた変わらない幸せ？(笑)」


「幸せでもなんでもないよ(笑)」


彩「浮所くんのファンに殺されるよ？あんた」


「んー、でもね？(笑)」




友達の彩結にも笑われるくらい。


…まぁ半分面白がられてるけど。


自分の席ついて鞄を机の横にかける。


………ほら、また。




「………もう、」




たまたま目線を動かすと


バッチリ交わる視線。


その瞬間に、慌ててふいっと逸らされる。


浮所くんって…、




「…………分かんない」






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