NEXT TARGET Ⅲ 【ハイキュー】 (ページ14)

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CHAPTER 74 『記憶5』ページ14

貴方side

〈1ヶ月後〉

夜久｢Aーーーっ！ご飯食べようぜ！！｣

貴方｢いーよ！｣

それからというものの私は衛輔と一緒にいた。後から気づいたのだがクラスも一緒でびっくりした。

常に一緒にいて私にとっては"何でも話せる存在"となっていた。しかし、そんな存在になっても、一年前の事はどうしても話せなかった。

そして1ヶ月過ぎてだんだん実感してきていた。

___家族がいないという悲しい気持ち。

夜久｢A？どうしたんだ？元気ないぞ？｣

貴方｢…ん？あぁ。ごめん！何でもない！｣

そういえば今は衛輔とお昼を食べてたんだっけ。衛輔に気づかれないようにしないと。

夜久｢何でもなくないだろ。何か隠してる。｣

貴方｢そんな事無いってば(ﾆｺｯ｣

夜久｢今まで気にしてこなかったけど、お前、自分の過去については話さないよな。｣

貴方｢……｣

夜久｢過去に何かあったのか？｣

衛輔は勘が鋭い。どんな些細な変化でも気づいて心配をしてくれる。私は図星で何にも言えなかった。

夜久｢俺が力になるよ。(ﾆｺｯ｣

そうに言われ、私の中の何かが切れた。そして私は

貴方｢私は捨てられた子なんだ。｣