キミが残したもの 。

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ぶんけいさんの家を出て


そらくんの車で




アバハウスに向かう 。









今まで 1週間会わないことはなかったぐらい
顔を合わせていたそらくんと

数ヶ月も会わなかったことは初めてで



車の中でそらくんと
数ヶ月を埋める分のたくさんの話をした







そらくんは いつもみたいに笑ってて
胸がきゅっとなった









…






あっという間にアバハウスに着いて



玄関を開けると




久しぶりのアバハウスの空気に
また泣きそうになった







えいちゃんが【ただいま〜】って言うと
りっくんが【えいちゃんおかえり、Aちゃんいらっしゃい、】って言う

それを聞いてえいちゃんが
【ばーか、Aもおかえりでいーの。】って返す




そんなお決まりのくだりも
幻聴となって聞こえてくる







リビングから
楽しそうな声が聞こえて急いで靴を脱いだ





そらくんの「 おい！走るなよ！！ 」って声を


聞き流すように急いでリビングへ向かった









『 りっくん、みっくん、、 』



「 Aちゃん、？！ 」








わーっと私に駆け寄ってきてくれた2人







「 ひさしぶりだね、元気してた、？ 」

『 げんきだよ、2人とも、変わりない、、？』





2人とも静かに頷いた









数ヶ月ぶりのアバハウスは

壁いっぱいに写真が飾られてた







オシャレなフレームに入れられた
たくさんの写真 、




私の大好きな 彼 は

額の中で とても楽しそうだった






『 そらくん、私も 写真飾っていい？ 』






いいよーって声が聞こえたから





壁に垂らしてある朝紐についてるちっちゃな
洗濯バサミに 病院で貰った写真を付けた








「 何飾ったの？ 」



ひょい、っと顔を覗かせたりっくんが




目、飛び出るんじゃないかってぐらい驚いてる







『 ふふ、ここにいるの 』





そう言ってお腹をさすって見せると







りっくんが眼鏡を外して
トレーナーの袖で目を擦ってた





おめでとう、良かったね、って
何回も何回も呟きながら 。







泣いてるりっくんを見て

近づいてきたみっくんも



同じような反応で 、
同じように涙を流して 、
同じようにわらった 、







なんで、もっと早く会わなかったんだろう、
なんで、もっと早く話さなかったんだろう って



後悔させるぐらい

みんなは暖かくて、優しくて、





私の大好きなアバンティーズ のまま 。

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