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-色の変わる刀を今手に ページ20

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鬼殺隊とは政府非公認の鬼から人を守り鬼を斬る組織である



知っていることとすればそれくらいしかない
鬼殺隊の亡者から興味本位でよく話を聞いたことがあるがその程度

後は鬼を滅するには普通の刀ではなく日輪刀という特別な刀でなければいけない、と


現世視察はとてもとても貴重なものです
ですからやるからには徹底的に…準備をし体験をしなければならないのです



__________…






『…ということで一ヶ月前に頼んでいた特別仕様の刀は完成しましたか?』



「い、いつの間に…というか結構早くから現世視察へ行くって決まってたんだな…」




二人が訪れたのはまたまた天国
そして天国の中でもかなり山奥にある村に来ていた


そこには生前鬼を倒すために必要な日輪刀を手掛けていた刀鍛冶の住んでいる

そこでAは無理を言って刀を作るよう事前に頼み込んでいたのだった




「鬼神A様に頼まれては断ることはできませんからね。腕が鈍っているものですから何本かは釈迦にしましたが…やっと満足いくものが作れました」



そう言ってひょっとこの面を被った刀鍛冶の亡者は日輪刀二本と金棒をAと錆兎の前に差し出す



『無理を言ってすみませんでした。これで安心して現世へ視察へ行けそうです。しかし、金棒まで作ってくれるとは…』


目をキラキラさせながら感動するA様を横目に俺は目の前の刀鍛冶の作ってくれた刀を恐る恐る手に取った


これが、俺が持つことの出来なかった日輪刀…

もし生きていれば鬼を滅するためにこれを奮っていたのだと思うと感慨深い





「錆兎様は知っているかもしれませんがこの刀は持つ者によって色の変わる刀。是非抜いてもらいたい」


と、刀鍛冶はそわそわとした様子で言う
きっとどんな色に変わるのか気になるのだろう


『そう言えば色変わりの刀とも呼ばれていたみたいですね。ふむ、錆兎…抜いてみましょうか』


Aは刀を持ち、錆兎に問掛ける
それに対し錆兎ははいと一言応えた




そして、二人同時にゆっくりと抜刀した




「……凄い。本当に色が変わるんだな…!」



年相応に錆兎は嬉しそうに刀を眺め、そう言った
そんな錆兎の抜刀した刀はみるみるうちに蒼く澄み渡ったとても綺麗な色をしていた


まるで錆兎の心を表しているよう



Aは思わず優しく微笑んだ

-全ては安寧のために→←-男なら



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Laf;(プロフ) - 何というかもう…この作品に出会えてよかったです😭神作をありがとうございます… (2月18日 23時) (レス) id: 46457ca4f3 (このIDを非表示/違反報告)
れい - え、好き。ありがとう…(遺言) (2023年5月6日 8時) (レス) id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、鬼灯が錆兎に密かに嫉妬してたりとかだと面白いかも…♪ (2023年4月22日 17時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、いつか転生が決まるのかな…その時錆兎はどうするのか…夢主とともに転生してキメツ学園につながるパターンとか?離れなさそうだし(笑) (2023年3月21日 15時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 面白かったです♪続き待ってます!柱たちとの絡み見たいな…。 (2023年3月20日 9時) (レス) @page27 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うる。 | 作成日時:2019年9月11日 14時

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