太輔君の愛し方 (ページ16)

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『わた！聞いてるの！？』

「うん、聞いてないよ。」

『だから、保健室の子にあったら、どうしよ？っては・な・し！』

どうしちゃったの？わた？

俺の話聞いてよ！

おれ、真剣なんだから！

「ふつーに話かければ良いじゃん。」

『そんなことできる分けないじゃん！』

ただでさえ、人見知りな俺が誰かに話しかけるなんて、

どんなに困難なのか、わたにだってわかるでしょ？

「俺が、助けてあげるからさ。」

『えっ！ほんと？やった！』

『わたってほんと良い人だよね！』

「ハイハイ、思ってもないお世辞どーも。」

「よこーさーん！」

保健室の子と何話そうか考えているとき、

わたの振りがヤバかったら、終わりだなぁとか思っていると、

ふいに呼ばれた、わたの名前。

“わたのともだちにこんな可愛い声の子いたかな､､､”

そんな気持ちで振り替えれば、

俺の目の前には、

あの、幼くて可愛い可愛い子が。

えっなんで！？

驚きと驚きで、頭がぱんぱんな俺。