フェ「じゃあ、吸血鬼だったら一番誰が好き？」貴『パパ！！』フェ・ク「えっ･･･」

きゅうじゅうさんゎ ページ5

えっ･･･

真昼ちゃんが殺した？

深夜お兄ちゃんを･･･？

小百合お姉ちゃんと時雨お姉ちゃんを･･･？



『うそ･･･』

「え･･･ちょ、ちょっと待ってください。そんなはず･･･」

「いや死んだ。で、蘇生された」



『嘘だ！！』



嘘よ･･･

一緒にご飯食べた皆が死んだって･･･



「本当だよ？カナメだって、身を持って体験してきたんじゃないの？」

『え？』

「本当に気付かなかったの？それとも、忘れてた？君はあの“事件”以来、人間に触れることが出来なくなった。近くにいれば無意識のうちに力が暴走する」

『そんな事･･･帝鬼軍に居たとき、一度も･･･』

「暴走しなかっただろう？それは、ずっと彼らの側に居たからだ。それに、鬼呪装備を持っている人間は人間と認識されないみたいだしね」



そんな事知らなかった･･･

本当に知らなかった？

ただ忘れていただけ･･･あの日の出来事を･･･



あれ、あの日何が起こったんだっけ？



スアラは、何で死んじゃったんだっけ？



スアラは･･･誰に、






ｺﾛｻﾚﾀﾝﾀﾞｯｹ･･･？




思い出せない･･･

忘れちゃイケない記憶なのに･･･









「ちょっと待てよ！」



いきなり声を上げたのは、優ちゃんだった



「ん〜？何だい、優ちゃん？」

「お前が抱っこしてるガキがカナメなのか？！」




「「「「「「「『え･･･？』」」」」」」」



「ちょ、ちょっと優ちゃん！今はそんな事どうでもいいでしょ！」

「いや、よくねーよ！！なんだ？あの時俺をぶっ飛ばしたのはカナメじゃないのか？！え？･･･じゃあ、アイツは誰だよ！！」
「え？このガキがカナメだったら、何で成長してねぇーんだよ！！！」




あぁ･･･

そうだった･･･

後で、優ちゃんに言おうと思ってたんだった･･･

忘れてたよ･･･

ごめん優ちゃん





でも、優ちゃんのお陰で正気に戻れたよ･･･

ありがとう優ちゃん

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