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I love you... ページ20

私「 失礼しまーす… 」



靴を整えて家に入ると、男性らしいシンプルなデザインで、必要最低限の物しか置いてない … いやよく分からない茶色と緑色のトミカのようなものがあったりはするが。



八野「 田部井さんはお酒飲める? 」



手洗いうがいをお互い済ませた後、私の為に態々座布団を敷いてもらい、冷蔵庫の中を覗いて上記を訊ねる。



私「 い、一杯だけなら … 酔いやすくて 」



酒自体は嫌いではないけれど、遺伝には逆らえず、家族揃って一杯で記憶が吹っ飛んでしまう。



いや記憶を忘れてすぐに寝てしまう、ぐらいならマシだろう。どうやら 私らしからぬ行動 を起こすらしい。


成人を迎えて初めて飲んだ日は、目が覚めた時に何故かクローゼットの中で寝ていたことがあったぐらいなのだから。



はっちはそっかと相槌をし、二人分の缶ビールと簡単なおつまみを取り出してくれた。



八野「 待ってくれるなら料理作るけど … 」


田部井「 イヤイヤ負担掛けさせるのは申し訳ないので … それになんか、お腹すいてないです、緊張とかで … はは。」



彼は一瞬眉を上げて驚いた様な表情を見せるも、すぐに ふは、と声に出して笑い、私の横に胡座をかいて座る。



カシュッと蓋を開き、軽く持ち上げる。



八野「 乾杯 」


田部井「 乾杯! 」



カツンとぶつかる音を鳴らし、1口飲む。喉の内部を刺激する炭酸と苦味のある味はクセになる。…まあ、一杯しか飲めないんですけど。



八野「 … 俺が家に招いた理由──昨日田部井さんとの約束を果たす為なんだけど … 」



後半になるにつれて早口になる癖は相変わらずで、はっちも何だかんだ緊張しているのかも知れない。



八野「 あ、えっと … その … お前の欲しい言葉が違ったら御免。ただ、俺が田部井さんに言いたかった言葉と同じだったら … それは凄く嬉しい。」



ポソポソと区切れ目を入れてゆっくり話す。



私「 … 聞かせてください 」



彼は私の左手にそっと右手を重ね、ほんのり頬を朱に染めては、何かを決心した様に視線を合わせた。

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作者名: | 作成日時:2019年2月2日 2時

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