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慧side
 

話せば話すほど、目の奥から光が消えていく。
 

"大ちゃん"はもしかしたら、目の前の有岡くんが会いに来てくれるという意味でこのブレスレットを渡してくれたのかもしれない。
 

なら、"大ちゃん"の思いに応えなきゃ。
 

慧「…これ、"大ちゃん"にもらったの。」
 

大貴「…そうなんだ。」
 

慧「有岡くんにあげるね。」
 

大貴「え、いや」
 

戸惑っているのは見ないことにして、男らしい彼の腕につけた。
 

慧「はい、これでもう俺たちは友達だよ。」
 

ばかばかしい、願掛けみたいなもの。
 

これがなくても、友達だけど。
 

慧「…"大ちゃん"はきっと、俺に賭けてた。そして有岡くんにも。」
 

大貴「…」
 

慧「俺たちが会って、有岡くんがまた明日を生きてくれるように、願ったんだよ。」
 

大貴「…!」
 

慧「…死んじゃダメだよ、有岡くん。」
 

その手を強く握る。振り解こうとしたって解けないように。
 

だけど有岡くんは振り解こうとはしなかった。
 

やっぱりどこかまだ、思い詰めた顔をしていた。

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カシスオレンジ(プロフ) - 空さん» 楽しみにしていただいていたのに、本当にごめんなさい。作者の都合によりお話の続きを書くことが難しくなってしまったため勝手ではありますが作品を削除することにしました。内容が思いついたらまた"忘却の彼方"のようなお話を書きたいと考えています。 (2021年10月27日 18時) (レス) id: 64f54fb5df (このIDを非表示/違反報告)
- カシスオレンジ様の小説【忘却の彼方】観覧不可能になっているのですが、もしかして削除してしまったのですか? いつも楽しみに拝見させていただいていたので、ちょっとだけ残念です…。 (2021年10月27日 14時) (レス) id: 1b6fb8d27d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カシスオレンジ | 作成日時:2021年10月19日 15時

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