【wrwrd】転校生は知らない【学パロ】 (ページ38)

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Aside

zm「Aは……俺が嫌いか…？」

彼は悲しそうな顔をする
そんな顔をしてほしくて離れたい訳じゃないのに

『嫌いなんかじゃないよ。でも、私が関わることで人に迷惑かけたくない。』

zm「嘘やな。」

ドキッとした
綺麗な黄緑色の目に見透かされてる気がして息が詰まりそうになる

zm「なんかあったん？」

なんて返せばいいのか分からず俯いてしまう

zm「話せるとこまででいい。話してくれへんか？」

私は腹を括った

『分かった。全部話すよ。

今から話すのは中学時代にあった出来事。

私には幼馴染の親友がいた。その子はクラスの中心にいるような明るくて優しい子で、人に話しかけるのが得意じゃない私にとってはとても大切な親友。
クラスにうまく溶け込めるように色んなことに誘ってくれたりして、いつも一緒にいたの。
勉強はもともと苦手じゃなかったし、彼女と学校で過ごす時間は楽しかった。
優しい彼氏もできて本当に幸せだった。

でも、そんな幸せは突然消えた。

付き合った後、特に公表することもなく共通の友達である彼女にだけ教えた。言った時は笑顔で祝ってくれてすごく嬉しかった。

それから1ヶ月ぐらいが経ったある日、私はいつも通り登校した。教室に入ろうと扉を開けるとみんながこっちを見て、顔を顰めたり視線を逸らしたりして不自然だった。

何かと思って彼女の方へ行くと目の前に人が立ち塞がった。彼氏だった。

私が、どうしたの？って聞いたら彼は「お前最低だな。」って。
意味が分からなくて、何のこと？って返したら彼が、私が彼女に暴力をふるってるってことを言い出したの。もちろんそんなことした覚えはないし私は彼女を大切にしていた。
クラスメイトにも伝わっていたらしくて、誰も驚いた顔をしてなかった。
私が立ち尽くしていると次は彼女が口を開いた。

「私の彼氏に色目を使って取ろうとしてたのも知ってるんだよ。」

私が気軽に話せるような男子は1人しかいなった。案の定、彼女の言ってる彼氏は私の彼氏で、その時完全に察した。

あぁ…裏切られたんだ。と。』