二十五話 ページ27
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Aはお兄ちゃんが隣にいながらも魘されていた。
自分が殺してしまった敵達や、様々な人達から罵倒され、拒絶される夢を見ていた。
Aは拒絶されることがトラウマになった。
夢ではショッピングモールにいた人達や学校の友達、しまいには両親から拒絶された。
周りにはAを拒絶する人達しかいなかった。
そんなとき、お兄ちゃんが現れた。
お兄ちゃんはAの腕を引っ張って拒絶する人達の輪から連れ出してくれた。
そこで、Aの目は覚めた。
「...大丈夫か？魘されてたぞ」
「...お兄ちゃん...？」
お兄ちゃんはAの手を握ってくれていた。
...お兄ちゃんが、助けてくれたんだ。
やっぱり凄いなぁ。お兄ちゃんは。
「...大丈夫だよお兄ちゃん」
そう言ってAはお兄ちゃんの手をぎゅっと握った。
そうして目を閉じると、悪夢は出てこなかった。
翌日、お兄ちゃんはお母さん達に凄く怒られていたが、反省はしていないみたいだった。
「A、また来るからな」
お兄ちゃんはそう言ってお母さん達と一緒に帰っていった。
お兄ちゃんは、Aが困っているときに助けに来てくれる。
...お兄ちゃんが困ってたら、今度はAは助けてあげたいな...
Aは、精神病院で何ヵ月か入院生活をしていたが、もう退院してもいいということになった。
「！A！」
病院の外に出てみると、お兄ちゃん達が待ってくれていた。
「お兄ちゃん！！」
「...久しぶりね。A」
「退院できてよかったな...」
「...お母さん、お父さん...」
...二人とも、Aに対する態度がぎこちない。
二人ともAに対する接し方が分からないのだろう。
...拒絶されなかっただけましだよ。
「...父さん、早く帰ろう。
A、今日はAの大好物だぞ」
「！本当...！？」
「ああ」
「なら早く帰ろうよ！A、お母さんのご飯早く食べたい！」
「！...そうね。早く帰りましょう」
お母さんはAに微笑んでそう言ってくれた。
「...そうだな」
この日は、普通の仲のいい家族のように話しながら帰っていった。
家族はAを前と同じように接してくれた。
...でも、他の人達は違った。
学校では前まで仲良くしてくれた友達に無視されていじめられるようになり、近所の人達にはヒソヒソ噂されるようになった。
Aはそれに耐えられなかったから、不登校になって外にほとんど出らなくなった。
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桜 - 猫築かなめさん» 返信遅くなってすみません！それはわざとです。マスコミ→マスコミ+ゴミ→マスゴミって感じです。分かりにくくてすみません！！ (2020年7月25日 14時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 十四話マスコミがマスゴミになってますよ (2020年6月27日 17時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - さんいちが・改さん、コメントありがとうございます！！泣けるくらい感動ものにできましたかね？そうなってたらうれしいです！！更新頑張りますね！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが・改 - うぅ…泣いてしまった。面白い作品をありがとうございます。更新頑張ってください。 (2020年6月21日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年6月14日 20時
