2 9 ページ29
耳に劈く断末魔は、快楽をおびき寄せる。
ｻﾞｸｯと肌を切る感触に溢れる血。
真っ赤な血は鎖骨を通り、胸元を通り、
身体を赤く染めていく。
「うしし♪
王子に逆らったのが悪いんだぜ？」
もう喋らなくなったソレを脚で転がしながら、
ソレを嘲笑う。
「あー、最高♪
王子感激。」
…なのに、やっぱり何かが足りない。
分からない。何を求めているのか。
渇いたその正体は一体何なのか。
「邪魔なんだけど？」
「あぁ？
おいおい、俺様に楯突くのぉ？」
金髪で、ピアスじゃらじゃらの男は、
俺の道を塞ぐ。
だっさい金属バットなんて持っちゃって。
「弱い人には興味ねぇんだわ。
だからさっさとどいてくんない？」
「調子のんじゃねぇよ！！
弱い奴はお前だろうが！」
そして金属バットを片手に、襲い掛かってきた。
煽るように、金属バットを振り回し、舌についているピアスを見せつける。
どこの輩だよ…そんなことを思いながら、
彼からのバット攻撃を軽く避け、右手でバットを掴む。そのバットを捻り、彼の腕も同時に捻る。
彼が油断した瞬間に、お腹に1発蹴りを食わせる。
「…地に帰れよ。」
地面に這い蹲る彼を冷めた目で見て、
前に進む。
すると、どこからか小さな拍手がこの路地裏に響いた。
「…流石だな。
____A。」
振り向くと、黒いスーツを着た男。
否____
「何か用？
____リボーンさん？」
___アルコバレーノ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 112人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しるふ(プロフ) - 梨緒さん» ありがとうございます！短編集は時間がありましたら書かせて頂きますね！梨緒さんのコメントで凄く元気を貰いました！ありがとうございました！ (2016年1月17日 8時) (
レス) id: bc7191ec90 (このIDを非表示/違反報告)
梨緒 - 完結おめでとうございます すごく感動しました 短編集作って欲しいです (2016年1月17日 8時) (レス) id: c8e96e2c55 (このIDを非表示/違反報告)
しるふ(プロフ) - 月夜雪さん» 病みまくりですよね笑 じゃないと終わらないので病んで頂きました笑ありがとうございます！ (2016年1月15日 19時) (レス) id: bc7191ec90 (このIDを非表示/違反報告)
月夜雪 - ヤンデレぽいwwwヤバww夢主ヤバイぐらいベルloveやwww、更新頑張ってください！！（≧∇≦）これからも楽しみにしてます！！(￣^￣)ゞ (2016年1月15日 18時) (レス) id: bdd6d1444b (このIDを非表示/違反報告)
しるふ(プロフ) - 月夜雪さん» 私も混乱中です。なんかごちゃごちゃしててごめんなさい！今日か明日までには公開したいと思います！もうしばらくお待ちくださいませ！！ (2016年1月11日 21時) (レス) id: bc7191ec90 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しるふ | 作成日時：2015年12月24日 22時
