２５話 ページ25
「・・・ぅ・・・ん・・」
気が付けば私は浮遊感を味わっていた。
ぼやける視界
そのまぶたの隙間から見えたのは紅い瞳をした男。
身体がズキズキと痛む。
どうやらさっきの出来事は夢オチでは終わらせられないようだ。
だが、目の前にいる男は先程の男とは違う。
顔はよく見れていなかったが、オーラで分かる。
そう感じた。
しばらく、まだハッキリとしない意識の中でその男を見ていた。
するとﾊﾟﾁｯとその男と目があった。
その瞬間、私はその紅い瞳に吸い込まれた。
「きれ・・・い・・」
どう言葉で表していいかわからなかったけれど、
純粋・・・とかじゃない。
少し怒ったような・・・
そう、怒りを表した紅い瞳。
「目覚ましたか。」
男はそう呟くと、また視線を前に戻した。
ここで、私が一つ頭の整理が出来たことがある。
私は彼にお姫様だっこというものをしてもらっていたこと。
「・・・ね。
あの男は？
ツナは？
あの空間は・・・なに？」
でもまだ理解できていないことが沢山で、
疑問に残っていることを、その紅い瞳の男に質問していた。
「あと・・・貴方は・・・だれ？」
視界もハッキリし、意識もハッキリした。
男にお姫様だっこをされながら、辺りを見渡すと、
そこは映画で見るような、綺麗な森の中だった。
あ・・・そういえばと、私は思い出した。
「ね。質問に答えてください・・・」
先程から質問に答えていない彼に対し不満を覚えた。
ぷぅと頬を膨らませ、私を見ようともしない彼の頬に手を伸ばし頬をつねった。
「聞いてるんですか・・・？」
むぅ・・と声を唸らせ、彼をガン見し続けると彼は諦めたかのようにため息をつき、
「詳しいことは後で説明してやる・・・
今は大人しくしとけ。」
疑う心を知らない私は、大人しく"はーい"とだけ返事をして、
もう一度視線を森に移した。
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しるふ(プロフ) - 雲雀さん» いや、神ではないです笑むしろ紙レベルです笑感動していただけたのなら何よりです。ありがとうございます！ (2015年6月22日 0時) (
レス) id: bc7191ec90 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - まじで、何なんですか？神なんですか？全ての作品で泣かせる気ですか？まじで感動しましたーー!!!!（涙 (2015年6月21日 23時) (レス) id: a53255b796 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - しるふさん» いや、私こそ支えになってるよ！しるふに元気づけられてるし！ありがとう♪ (2015年3月13日 22時) (レス) id: 4c374be14d (このIDを非表示/違反報告)
しるふ(プロフ) - 碧みんくさん» いあいあ(〃ω〃)コメントしてくれるだけでちょぉうれしいから(/ω＼*)それが支えになったからｗ (2015年3月13日 20時) (レス) id: 7543b7678c (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - しるふさん» うんっっ！！！期待に応えるからなッ！！！どーいたしまして！っていっても何もしてないけどね笑 (2015年3月13日 17時) (レス) id: 4c374be14d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しるふ | 作成日時：2015年2月22日 19時
