１３話 ページ13
「Aｯ・・・くそｯ・・なんで＿＿＿」
「なんで？
Aは自分の意思でこっちにきた。それ以外に理由はないだろ。」
ふと殺気とともに低い男の声がした。
顔を上げると立っていたのは今回の主犯．．．ザンザス。
ツナはザンザスの顔を見るなり、怒るわけでもなく悲しそうな顔をした。
噛み締めた唇からは既に血が流れ、肩は小さく揺れている。
今にも同情しそうなツナにザンザスは遮るように口を開く。
「沢田綱吉。
ここでお前に言っておく。
あのクソジジイがいなくなった今、主権はお前にあるように見えるからな。
ヴァリアーはボンゴレから脱退する。
暗殺部隊でも集団でもねぇ・・・
そしてじわじわとボンゴレを潰してやる。
絶対にな。」
「・・・脱退？」
叫び声 笑う声 断末魔
背後は既に戦場だった。
そんな中、ザンザスとツナはどちらが仕掛けるわけでもなく、言葉を交わす。
「そんなこと許されるわけｯ」
「ヴァリアーはリング争奪戦から９代目直属という鎖で縛られた。
だがよく考えてみろ、９代目がいなくなった途端その言葉は無効となる。
よくある話だ。」
もちろん、そんな話は全くの嘘である。
ボンゴレの中の部隊として存在していたヴァリアーは、これからも鎖で縛られるだろう。
"だからクーデターを起こすのだ"
正式な１０代目になったばかりの沢田綱吉はそこまでマフィアのルールを知らないであろう。
ヴァリアーは完璧にボンゴレの中の暗殺部隊。
その暗殺部隊から抜け出すには現ボンゴレボスの承認が必要となる。
無知な沢田綱吉はそれを知らない。
ザンザスはそれをいいように使う。
「なぜ・・・そんなこと・・・」
運命とは残酷なものだ。
ボスになりたくなかったのに、ボスになる運命。
ボスになりたかったのに、ボスになれない運命。
本当に運命とは残酷だ...
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しるふ(プロフ) - 雲雀さん» いや、神ではないです笑むしろ紙レベルです笑感動していただけたのなら何よりです。ありがとうございます！ (2015年6月22日 0時) (
レス) id: bc7191ec90 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - まじで、何なんですか？神なんですか？全ての作品で泣かせる気ですか？まじで感動しましたーー!!!!（涙 (2015年6月21日 23時) (レス) id: a53255b796 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - しるふさん» いや、私こそ支えになってるよ！しるふに元気づけられてるし！ありがとう♪ (2015年3月13日 22時) (レス) id: 4c374be14d (このIDを非表示/違反報告)
しるふ(プロフ) - 碧みんくさん» いあいあ(〃ω〃)コメントしてくれるだけでちょぉうれしいから(/ω＼*)それが支えになったからｗ (2015年3月13日 20時) (レス) id: 7543b7678c (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - しるふさん» うんっっ！！！期待に応えるからなッ！！！どーいたしまして！っていっても何もしてないけどね笑 (2015年3月13日 17時) (レス) id: 4c374be14d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しるふ | 作成日時：2015年2月22日 19時
