４０話 ページ40
「ぐｯ・・てめぇ・・毒盛りやがったな・・・」
スクアーロは肩を押さえながら、相手を睨んでいた。
「大人しくヴァンパイアをこちらに渡さなかったてめぇがわりぃんだよ！」
フードを被った男はナイフを振り上げ・・・そのままスクアーロに＿＿＿
「なにボーッとしてんだ・・・カス鮫」
「〜〜っ!!わりぃ・・・」
ナイフは刺さることなく地面に落ちていった。
間一髪でフード男を倒したザンザス。
彼はスクアーロを後ろに隠し、次々と来る敵を殺していた。
スクアーロは体中を蝕む毒で朦朧とする意識の中、顔を上げザンザスを見る。
彼は、少し腕から出血しているだけで、大きな怪我はない。
そんな彼は、今にも倒れそうなスクアーロを横目に口を開いた。
「・・・てめぇはどこか遠いとこいけ。足手まといだ。」
ザンザスは冷たくそう吐き捨てた。彼の本心だ。
一つ言わせてもらうとしたら、これは彼なりの優しさなのだろう。
なぁザンザス・・・俺は最後までお前の役に立てたか・・・？
お前の瞳に惚れ・・・お前に忠誠を誓った。
なのに・・・
"悔しい" その感情だけが俺を埋め尽くす。
ここでくたばるわけにはいかねぇ・・そう分かってるはずなのに、身体が動かねぇ。
俺はまだ戦える・・・だから＿＿＿
「聞こえなかったのか？足手まといだ」
ザンザスはもう一度そう言った。
その言葉は鋭い矢となって俺に突き刺さる。
足手まとい・・・か。
俺は唇を噛み締めた。
そんな俺を見て、ザンザスはため息をつく。
そして付け足すかのように、もう一度口を開いた。
「はぁ・・さっきも言ったはずだ、ヴァリアーはもう一度集まる。
１人も欠けずにな。」
「もーお兄さんが遠まわしに言うから伝わらないんじゃんか！
心配だから、どこかで休憩しろって言うべきでしょー？」
ザンザス・・・本当に・・・いや今言うべきではないだろうぉ。
「あぁ。後は・・任せたぜぇ・・・」
任せといて！というAと
あぁ・・とそっけなく返すザンザスを最後に俺は気を失った。
「・・・誰もここで意識飛ばしていいとは言ってねぇ」
「毒って・・・これ放置してたら死ぬんじゃ」
「・・・ほっときゃ生き還る。」
「お・・おｋ」
悲惨な状況の中、ヴァリアーは二人だけ、マフィアはまだ数え切れないほどいる。
この先の未来は、誰もが想像できてしまうだろう。
【ヴァリアーは負ける】...と。
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しるふ(プロフ) - 真冬さん» コメントありがとうございます。実は書く方は引退していたのですが、もう一度書いてみようと思います。フランですね笑ありがとうございます！ (2015年6月6日 12時) (
レス) id: 7543b7678c (このIDを非表示/違反報告)
真冬(プロフ) - とてもおもしろかったです。 いつかでいいのでフランとか、見てみたいなぁとか思いました。フランとか･･･（笑）でも、ボスの男前にも惚れました/// 次の作、楽しみにしてます。頑張って！ (2015年5月25日 23時) (レス) id: f157971441 (このIDを非表示/違反報告)
しるふ(プロフ) - レッドスカイさん» 読んでいただきありがとうございます!!前作も読んでいただき、今作も読んでいただき、本当に感謝してます！ありがとうございました！ (2015年2月5日 20時) (レス) id: 7543b7678c (このIDを非表示/違反報告)
レッドスカイ(プロフ) - 一気読みしました！前作同様面白かったですっ！ボスイケメンすぎる！惚れる！/// お疲れ様でした！ (2015年2月5日 20時) (レス) id: 2e29f82d74 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - しるふさん» うんッ！皆の血、吸ってみたいn((殴 本当にお疲れ様でしたっ！ (2015年2月3日 19時) (レス) id: 4c374be14d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しるふ | 作成日時：2015年1月12日 22時
