３８話 ページ38
「ぐぁあぁあ"あ"ぁあ！！！」
綺麗な森として有名だった、このイタリアの森は環境問題という言葉を知らず、
木は倒され、一部で火は燃え盛り、至るところに残骸が散らばっていた。
「う"ぉおおい！！クソボスゥ！！・・・生きてやがるかぁあ！！！」
「・・・るせぇ」
「ﾊｧｯ・・まだまだ・・これから・・だよｯ！！」
森の中心に立つ３人は肩で息しながら、武器を構えていた。
彼らの周りには、まだまだ数え切れないぐらいの"敵"がいた。
敵の目的は、３人の中の一人。【ヴァンパイア】
金色の髪を揺らしながら、日本刀を構える彼女は、傷一つついていない。
ヴァンパイアの自然治癒力は人間とは比べ物にならないくらい早い。
普通の人間なら、既に死んでいるはずだ。
だから、"不死身"と言われるのだ。
だが、本当の物語を告げるとすると、不死身は全くの嘘である。
もし不死身という噂が本当なら、Aは"最後のヴァンパイア"になっていないであろう。
まだまだ生きているヴァンパイアがいるであろう。
殺すのは簡単だ。再現不能になるまで切り刻めばいい話。
毒を飲んでも、心臓を突き刺されてもヴァンパイアは死なない。
だが、切断されてしまえば、もう何も言えない。
死なないからこそ戦力になる。
死なないからこそ、研究材料にしたくなる。
だからこそ、狙われるのだ。
「・・・おい、ザンザス。」
ザンザスに背中を預けるスクアーロは剣を構えたまま口を開いた。
「ベルと連絡がつかねぇ・・・もしかしたら・・・」
彼はそこで口を閉ざした。
ここから先は言ってはいけないような気がしたのだ。
そんなスクアーロに対し、彼は顔一つ変えず口を開いた。
「・・・信じろ。
ベルの覚悟・・・見ただろ。
それに、ヴァリアーはもう一度集まる・・・そう約束したはずだ。
最後まで信じるのが・・・俺たちの仕事だ。」
そんなザンザスの言葉に一瞬目を見開く彼だったが、
彼はほっとしたような顔つきになり、もう一度剣を握り締める。
「・・・そうだったなぁあ！！！」
彼らはもう一度地面を蹴る。
約束を果たすために、目の前の壁を壊して・・・もう一度集結するために＿＿＿＿＿
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しるふ(プロフ) - 真冬さん» コメントありがとうございます。実は書く方は引退していたのですが、もう一度書いてみようと思います。フランですね笑ありがとうございます！ (2015年6月6日 12時) (
レス) id: 7543b7678c (このIDを非表示/違反報告)
真冬(プロフ) - とてもおもしろかったです。 いつかでいいのでフランとか、見てみたいなぁとか思いました。フランとか･･･（笑）でも、ボスの男前にも惚れました/// 次の作、楽しみにしてます。頑張って！ (2015年5月25日 23時) (レス) id: f157971441 (このIDを非表示/違反報告)
しるふ(プロフ) - レッドスカイさん» 読んでいただきありがとうございます!!前作も読んでいただき、今作も読んでいただき、本当に感謝してます！ありがとうございました！ (2015年2月5日 20時) (レス) id: 7543b7678c (このIDを非表示/違反報告)
レッドスカイ(プロフ) - 一気読みしました！前作同様面白かったですっ！ボスイケメンすぎる！惚れる！/// お疲れ様でした！ (2015年2月5日 20時) (レス) id: 2e29f82d74 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - しるふさん» うんッ！皆の血、吸ってみたいn((殴 本当にお疲れ様でしたっ！ (2015年2月3日 19時) (レス) id: 4c374be14d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しるふ | 作成日時：2015年1月12日 22時
