２９話 ページ29
それは少し前に遡る
城中に響き渡る爆発音
「しし♪ボス・・ではなさそーだし。敵か？」
「このヴァリアーに乗り込んでくるとか・・・犬並みの知能ですよねー」
するとﾄﾞｶｧﾝと壁が崩れていった。
あたりは煙がたって、しばらく何も見えない状態だった。
「おいカエル。俺Aのとこ行ってくるからあの雑魚と戦っとけ」
「えー。抜け駆けですかー？って・・・もーいないしー」
煙が晴れる頃にはベルはいなかった。
だから咄嗟にベルの幻覚を創り出したのだ。
相手を煽るには、この方法が一番だと思ったから。
「ミーのワンダーランドへようこそー
死ぬまで・・・遊んであげますよー？」
しばらくすると、城内に断末魔が響き渡った。
「うしし♪あのバカに任せてせーかい♪」
ベルは単純に抜け駆けしようとフランに任せたわけではない。
あの煙の中、ベルは相手が狐のマスクを被っているのを見た。
ここ１０年で成長したベルにとって、大体のファミリーの情報は頭の中にあった。
さすがヴァリアー１の天才・・・とでも言おうか。
狐のマスクを被ったファミリーは特に嵐属性を主とするファミリー。
そしてそのファミリーの中に強力な術師は一人もいない。
ということは、幻覚に不慣れな敵の相手に相応しいのはフラン。
ベルはそこまで考え、フランに任せたのだ。
ベルが向かう先はAの部屋。
Aの部屋の前まで来て、ベルは殺気を感じ取った。
予想が的中したかのようにベルはﾆｬｯと口角を上げ、扉を開けた。
「うしし♪他のマフィアにバラしたのてめぇの仕業だろ？
少し前に嵐部隊に入った・・・新入り君♪」
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しるふ(プロフ) - 真冬さん» コメントありがとうございます。実は書く方は引退していたのですが、もう一度書いてみようと思います。フランですね笑ありがとうございます！ (2015年6月6日 12時) (
レス) id: 7543b7678c (このIDを非表示/違反報告)
真冬(プロフ) - とてもおもしろかったです。 いつかでいいのでフランとか、見てみたいなぁとか思いました。フランとか･･･（笑）でも、ボスの男前にも惚れました/// 次の作、楽しみにしてます。頑張って！ (2015年5月25日 23時) (レス) id: f157971441 (このIDを非表示/違反報告)
しるふ(プロフ) - レッドスカイさん» 読んでいただきありがとうございます!!前作も読んでいただき、今作も読んでいただき、本当に感謝してます！ありがとうございました！ (2015年2月5日 20時) (レス) id: 7543b7678c (このIDを非表示/違反報告)
レッドスカイ(プロフ) - 一気読みしました！前作同様面白かったですっ！ボスイケメンすぎる！惚れる！/// お疲れ様でした！ (2015年2月5日 20時) (レス) id: 2e29f82d74 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - しるふさん» うんッ！皆の血、吸ってみたいn((殴 本当にお疲れ様でしたっ！ (2015年2月3日 19時) (レス) id: 4c374be14d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しるふ | 作成日時：2015年1月12日 22時
